3. 生活保護費はいくら支給されるのか

生活保護費は、人によって異なります。

家族構成や居住地などによって決まる「最低生活費」から年金などの収入を差し引いた金額が、保護費として支給される金額です。

支給される保護費

支給される保護費

出所:厚生労働省「生活保護制度」

年金などの収入も人それぞれのため、一概に「生活保護は〇〇万円支給される」という訳ではありません。

最低生活費となる基準額の例は以下のとおりです。

生活扶助基準額の例

生活扶助基準額の例

出所:厚生労働省「生活保護制度」に関するQ&A

3.1 生活扶助基準額の例

東京都区部等

  • 高齢者単身世帯(68歳):7万7980円
  • 高齢者夫婦世帯(68歳、65歳):12万2460円

地方群部等

  • 高齢者単身世帯(68歳):6万8450円
  • 高齢者夫婦世帯(68歳、65歳):10万8720円

収入がまったくない東京都在住の68歳独身者であれば、月7万7980円の生活保護を受け取れます。他にも、アパートに住んでいれば住宅扶助が支給されます。また、医療サービスや介護サービスを自己負担なしで受けることも可能です。

参考までに、2024年度の国民年金の満額は月額6万8000円です。高齢単身世帯が受給する生活保護費はこれより多いということになります。