3. 年金を30万円以上受給している人の割合は?
厚生年金の受給額別の分布は次の通りです。
- ~5万円:32万9581人(男性8万7230人、女性24万2351人)
- 5~10万円:330万4478人(男性98万1745人、女性232万2733人)
- 10~15万円:498万6068人(男性265万4164人、女性 233万1904人)
- 15~20万円:501万3736人(男性457万6536人、女性43万7200人)
- 20~25万円:213万1684人(男性207万3446人、女性5万8238人)
- 25~30万円: 21万8664人(男性21万5155人、女性3509人)
- 30万円~:1万2490人(男性1万2164人、女性326人)
- 合計:1599万6701(男性1060万0440人、女性539万6261人)
表題の「30万円以上の受給者」は非常に限られている事がわかります。
男性の場合で0.1%程度、女性では0.01%しかいないということになります。
女性で30万円を超えている人は、女性の厚生年金受給者全体の1万人に1人程度です。
厚生年金で月30万円以上の支給を受けるのは、非常にハードルが高いことがわかります。
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)