5.3 所得税額および復興特別所得税額
年金収入が一定額を超えると、社会保険料と各種控除額を差し引いた後の額に対して所得税が天引きされます。
5.4 個人住民税
年金収入が一定額を超えると、個人住民税も天引きされます。
なお、住民税は前年の所得に対して課税されるため、年度途中で天引き額が変わる場合があることも知識として押さえておくと良いでしょう。
上記のとおり、老齢年金からも税金や社会保険料が天引きされます。近年、少子高齢化により高齢者の社会保険料の負担が増加傾向にあることも把握しておきましょう。
現状では、年金額(額面)の10~15%程度が天引きされると想定できます。
厚生年金の月額が15万円の場合、1万5000円~2万2500円が天引きされ手取り額は13万5000円~12万7500円となります。
6. 老後に備えて専門家に相談を
本記事では、国民年金・厚生年金の受給額と、老齢年金から天引きされるお金について解説してきました。
年金額は個人で異なるものです。
老後の生活を年金だけに頼らない場合は、老後資金をご自身で準備する必要があります。
ポイントは、「自分自身が老後にどれだけお金がかかるか」を明確にすること。
必要な資金額が明確であれば、目標額達成に向けてどのような方法で準備するかが自然と見えてくるでしょう。
準備方法は多種多様。
何から始めればいいかわからない場合は、お金のプロであるIFAに相談するのも一案です。
IFAとは独立系の金融アドバイザーです。様々な金融機関と業務提携を結んでいるので、一社・一つの商品に偏らず、幅広い商品の中からお客様に合った商品を紹介できる業態になっています。
近年は、さまざまな金融商品がありますので、ご自身のライフプランや性格などに合った方法で資産形成を進めていきましょう。
参考資料
立野 力