4. 厚生年金「月額15万円」のはずが…振込額が2万円ほど少ない!なぜ?
はじめて年金を受け取るときに「振込額が少ない」となるのは、公的年金から天引きされるお金があることを見落としていたから、と考えられます。
老後に受給する公的年金においても「税金」や「社会保険料」が天引きされるため、実際の受取額は少なくなるのです。
天引き額は年金額や控除されるもの、お住いの地域などにより個々で異なります。
知識として「税金や社会保険料が天引きされる」ことを理解しておくと、将来、年金を受け取り始めるときに、実際の振込額とのギャップに驚いたり、困惑したりする事態は避けられるでしょう。
5. 老齢年金から天引きされる4つのお金
老齢年金から天引きされるお金は以下の4つです。
- 介護保険料
- 国民健康保険料・後期高齢者医療保険料
- 所得税額および復興特別所得税額
- 個人住民税
5.1 介護保険料
年金年額が18万円以上の方は、年金から介護保険料が天引きされます。
5.2 国民健康保険料・後期高齢者医療保険料
国民健康保険料も年金から天引きされます。
75歳以上になると国民健康保険に変わり、後期高齢者医療保険料が年金から天引きされます。
執筆者
関西学院大学経済学部卒業後、岡三証券株式会社に入社。国内外株式、債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事する。富裕層顧客から未上場法人に対して株式や投資信託の販売、事業承継など、資産運用コンサルティン業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/LIMO編集部記者
神戸松蔭女子学院大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に従事。投資信託・個人年金保険・外貨預金の販売を中心に、生命保険・医療保険、住宅ローン、贈与、遺言・相続、不動産売買なども含め、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約10年間従事する。特に投資信託や保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。
2023年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて「厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用「年金、貯蓄、NISA、iDeCo、住宅ローン、FX、為替相場」に関する情報を中心に記事を執筆。一種外務員資格(証券外務員一種)(2024年9月4日更新)