3. 2024年は定額減税の恩恵でボーナス手取り額が増える人も
本記事では、2024年夏季賞与におけるアンケート調査の結果を紹介していきました。
調査結果では、85.0%の企業が2024年夏季ボーナスや一時金などを含め、何らかの賞与を支給する予定であることが明らかになりました。
さらに約4割の企業が賞与を増加するとしており、前年よりも平均で2.0%も支給額が増加することが見込まれています。
多くの企業で夏季ボーナスの支給額増加が期待されますが、今年はさらに「定額減税」も実施されているため、人によってはボーナス手取り額が増える可能性もあります。
定額減税とは、会社員や公務員などが、給与や賞与から天引きされている「所得税」と「住民税」が、特別に控除される制度です。
所得税の場合、2024年6月以降の給与・賞与に対して、順次控除がされる仕組みとなっており、給与から定額減税の限度額が一気に引ききれなかった場合は、次回給与や賞与から順次控除がされ続けます。
6月の給与で限度額まで控除されなかった場合は、夏季賞与からも定額減税が行われるため、手取り額が増加します。
夏期賞与は給与よりも高額な場合が多いため、控除効果が大きくなることが期待できるでしょう。
ご自身の定額減税限度額を確認し、夏季賞与からも減税がされているか、確認することをおすすめします。
参考資料
- 内閣官房内閣人事局「令和6年6月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給」
- 株式会社帝国データバンク「夏のボーナス、前年より「増加」が約4割 支給額は平均2.0%増、規模間格差が顕著」
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和6年4月分結果速報」
- 国税庁「令和6年分所得税の定額減税のしかた」
和田 直子