3. 国民年金のみの夫婦の受給額は？パターン別に年金額を紹介
夫婦で年金生活を送る場合、夫と妻が「厚生年金」「国民年金」どちらを受給できるかによって、トータルで受け取れる受給額が変わります。
本章では、「国民年金のみの夫婦」や「夫が国民年金・妻が厚生年金の夫婦」など、パターン別で夫婦が受け取れる受給額シミュレーションをしていきます。
夫婦で受け取れる年金受給額シミュレーションは下記の4パターンとなりました。
- 夫：国民年金・妻：国民年金→11万3224円（夫：5万8798円・妻：5万4426円）
- 夫：厚生年金・妻：厚生年金→26万8753円（夫：16万3875円・妻：10万4878円）
- 夫：厚生年金・妻：国民年金→21万8301円（夫：16万3875円・妻：5万4426円）
- 夫：国民年金・妻：厚生年金→16万3676円（夫：5万8798円・妻：10万4878円）
夫婦ともに厚生年金を受給または夫が厚生年金を受け取れる世帯であれば、年金月額20万円以上になる可能性が高いです。
一方で夫婦ともに国民年金の場合、受け取れる年金月額は約10万円となります。
上記表はあくまで、厚生労働省の資料を参考にしたシミュレーションですが、夫婦ともに厚生年金の場合と、夫婦ともに国民年金のみの場合では、約15万円もの差が生じていることがわかります。
また、上記の年金額は全て「額面の金額」であり、実際はここから税金や社会保険料などが天引きされるため、受け取れる年金手取り額はさらに少なくなることが予想されます。
これらを踏まえ「老後生活が不安」と感じた方は、まずはご自身の年金見込額を確認し、夫婦でどのくらいの年金額を受け取れるかシミュレーションしてみましょう。
「年金だけでは生活していけなさそう」と感じる場合は、今のうちからセカンドライフに向けた貯蓄や私的年金などを備えておけると安心です。
