2. 【厚生年金と国民年金】公的年金の仕組みと平均月額はいくら?
次に公的年金について確認しましょう。
日本の公的年金は、国民年金と厚生年金の2階建てになっています。
2.1 国民年金(1階部分:基礎年金)
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる
2.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員やサラリーマンなどが加入する
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
老後、自営業や専業主婦などは国民年金を、会社員や公務員などは厚生年金を受け取ることになります。
では、国民年金と厚生年金の平均月額を確認しましょう。
2.3 国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
2.4 厚生年金の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
国民年金で5万円台、厚生年金で14万円台となりました。
しかし、実際には年金の加入状況により、将来受け取る受給額が異なります。
特に厚生年金は収入に応じた保険料を支払うため、男性より賃金が低い傾向にあり、またライフイベントにより働き方が左右されることの多い女性は、男性に比べて平均月額が約6万円も低くなっています。
次に、厚生年金の受給権者数について、「月額1万円~30万円以上」まで、1万円ごとにグラフで確認していきましょう。男女別に、現代シニアの厚生年金の月額のボリュームゾーンもチェックします。