2. 平均年収に到達している方は半分より少ない

国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、年収458万円に到達している人の割合は半分以下です。

  • 100万円以下:7.8%
  • 100万円超 200万円以下:12.7%
  • 200万円超 300万円以下:14.1%
  • 300万円超 400万円以下:16.5%
  • 400万円超 500万円以下:15.3%
  • 500万円超 600万円以下:10.9%
  • 600万円超 700万円以下:6.9%
  • 700万円超 800万円以下:4.8%
  • 800万円超 900万円以下:3.3%
  • 900万円超 1000万円以下:2.2%
  • 1000万円超 1500万円以下:4.0%
  • 1500万円超 2000万円以下:0.8%
  • 2000万円超 2500万円以下:0.3%
  • 2500万円超:0.3%

以上の統計に基づくと、年収400万円以下の人が全体の51.1%となっています。

平均年収並みの人は400万円超500万円以下に属することから、少なくとも全体の過半数が平均年収に到達できていないことがわかります。

明確に平均を上回る年収500万円以上の人は、33.6%しかいません。

平均値は全体の真ん中というイメージを持つものですが、年収では一部の高収入者が平均をつり上げてしまうため、しばしば「平均に到達する人が少数派」という現象が発生します。

このような統計において、順位で見て真ん中の人の水準を確認する場合は「中央値」の方が適切です。

しかし、残念ながら「令和4年分民間給与実態統計調査」では、中央値は集計・公表されていません。