2. 【金額別の世帯数】親にいくら仕送りしている?
次に、親に仕送りをしている場合、いくらくらいお金を渡しているのかチェックしていきましょう。
同じく、2022年国民生活基礎調査の概況によると、親にのみ仕送りをしている世帯は、平均毎月5万6000円を親に渡しています。親と、自分の子どもの両方に仕送りをしている世帯は、合わせて平均毎月13万4000円を仕送りしています。
また、親にのみ仕送りをしている世帯は、平均月2~4万円未満を仕送りしている世帯の割合が最も多くなっています。
2.1 1世帯当たり平均仕送り額
1世帯当たり平均仕送り額は5万6000円。10万円以上という世帯も19万7000世帯で、全体の18.8%となりました。
- 総数:104万7000世帯
- 2万円未満:12万8000世帯
- 2~4万円:31万3000世帯
- 4~6万円:21万4000世帯
- 6~8万円:6万6000世帯
- 8~10万円:4万2000世帯
- 10万円以上:19万7000世帯
- 不詳:8万8000世帯
- 1世帯当たり平均仕送り額:5万6000円
高齢シニアと考えられる親世帯は、年金と親本人の今までの貯蓄で生活していることでしょう。
しかし、それだけでは「経済的に生活が苦しい」と感じる場合、子どもの世代が足りないお金を補うために親に仕送りしていると考えられます。
実際に、総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、65歳以上・二人以上世帯の貯蓄額平均は2414万円でした。
しかし、内訳では貯蓄額2000万円を超える世帯が全体の41.2%を占める一方で、貯蓄額1000万円に満たない世帯は29.5%と約3割。100万円未満世帯は7.9%もいます。
貯蓄の平均と中央値で乖離している実情が見て取れますね。
次の章から、親へ仕送りする際に気をつけておきたいポイントを解説します。