4. まずは老後の資金計画を立てましょう
ここまで、70歳代・ひとり世帯の貯蓄事情について確認してきました。70歳代ひとり世帯の貯蓄額の平均は「2104万円」、中央値は「1100万円」でした。しかし、これらのデータはあくまで参考にしかなりません。
実際、セカンドライフの過ごし方は人それぞれです。また老後の収入となる年金の金額も加入期間や現役時代の年収によって変わります。参考データだけを鵜呑みに老後を向かえてしまうと「お金が全然足りない」といいたような状況に陥るかもしれません。
まずは理想のセカンドライフについて考えてみてください。老後に受け取る年金額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で見込み額を確認できます。
自身のセカンドライフのおおよその収支が把握できていると効果的な対策も見えてくるでしょう。
5. まとめ
本記事では70歳代・ひとり世帯の貯蓄事情について、公的資料をもとに確認してきました。個人差はもちろんありますが、「70歳代ひとり世帯」の貯蓄ゼロの割合は26.7%となっています。
さらに、物価の上昇や公共料金の値上がりなどが老後への不安を加速させます。年齢を重ねていくと医療費などの突発的な出費もつきものです。
理想的なセカンドライフを送るためには、公的年金だけに頼るのではなく自助努力が求められます。これを機に、老後の資金計画を立て「理想的なセカンドライフの実現へ」と準備を始めてみてはいかがでしょうか。
5.1 【ご参考】70歳代・ひとり世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:19.2%
- 100万円未満:5.6%
- 100~200万円未満:5.1%
- 200~300万円未満:4.3%
- 300~400万円未満:4.7%
- 400~500万円未満:2.5%
- 500~700万円未満:6.2%
- 700~1000万円未満:5.8%
- 1000~1500万円未満:10.2%
- 1500~2000万円未満:6.6%
- 2000~3000万円未満:7.4%
- 3000万円以上:19.7%
- 平均:1757万円
- 中央値:700万円
参考資料
LIMO編集部