【年金一覧表】60歳～89歳の「国民年金と厚生年金」平均月額はいくら？年金だけで生活できる高齢者が減少ファイナンシャルアドバイザーが考察「老後対策に必要な視点」

80歳代の国民年金額

65歳未満の受給額が低いのは、繰上げ支給を選択した人が対象になるためです。

そのため65歳以降で見ると、いずれの年齢も平均で月5万円台となりました。

自営業や専業主婦など、1階部分の国民年金にしか加入していない人はこの収入額でやりくりできるか考える必要があるでしょう。

たとえば夫婦ともに国民年金であれば、年金月額は約11万円に。持ち家であれば可能かもしれませんが、国民年金基金やiDeCoなどで備える世帯も多いですね。

老後生活を考えると、公的年金以外の備えが重要だといえます。

では、2階部分である厚生年金に加入している人は、十分な年金が受け取れているのでしょうか。

3. 【厚生年金の受給額一覧表】60歳～89歳の平均年金月額

同様に厚生労働省から公表された「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、厚生年金の平均年金月額を確認しましょう。

なお、以下の厚生年金はすべて国民年金部分を含みます。

60歳代の厚生年金額