少子高齢化が進む中で、ご自身の老後に年金がいくら受け取れるのかと不安に思われる方が多いかと思います。
最新データによると、年金だけで生活できる高齢者の割合は44%から41.7%に減少しました
とはいえ、今の高齢者がどれほどの年金を受給しているのかあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。
実は年金額は前年度に比べて2.7%増となりましたが、実際には物価上昇率が上回っているために収支のバランスとしてはあまり変わりないことが現状なのです。
そこで今回は、60歳~89歳の年金平均月額を国民年金と厚生年金にわけて見ていきます。年金だけで生活する高齢者の割合にも注目しましょう。
1. 年金で生活できる高齢者は「44%から41.7%」に減少
厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」では、100%年金だけで生活している人は全体の44%でした。
2024年7月5日に公表された最新データでは、これが41.7%に減少したのです。
調査の年度によって変動はありますが、年金だけで生活できる世帯は多くないといえるでしょう。
貯蓄で備える人、働き続ける人などさまざまです。このほか、子どもからの仕送りに頼る世帯もあるでしょう。
では、今の高齢者はどれほどの年金を受給しているのでしょうか。年齢別に確認します。