2. 正社員と非正規社員の年収差による影響は?

正社員の平均年収が約500万円であるのに対し、非正規社員の平均年収は約200万円、正社員と非正規社員では大きな年収差があることがわかります。

この年収差により、非正規社員は正社員に比べ、生活水準や将来の安定性にも大きな影響を与えることになるでしょう。

その影響には次の2つがあります。

2.1 正社員と非正規社員の年収差による影響1:生活が不安定

正社員は雇用、収入において安定しています。

ライフプランを明確にして、それに沿った家計管理を行えば、生活水準を大きく下げることなく安定的に維持できるでしょう。

一方、非正規社員は雇用が不安定なうえ、収入が低くなりがち。

収入が低ければ、生活費を抑える必要があります。

家計を管理しても、収入内で生活するのが精いっぱいであれば、余剰を蓄えることは難しいといえます。

その結果、いつもお金が不足しているという不安にさいなまれやすくなります。

2.2 正社員と非正規社員の年収差による影響2:老後の生活も不安定

退職金は過去に比べて下がる傾向があるとはいえ、正社員には退職金制度が整っている場合が多く、老後生活の糧となります。

一方、非正規社員には退職金が支払われるケースは珍しく、老後生活に不安を抱きやすいといえます。

また、公的年金の老齢厚生年金は、現役時代の年収、厚生年金に加入していた期間などにより受け取る金額は異なります。

そのため、非正規社員の年収が低いという点は、老後に受け取る年金にも大きく影響するといえます。