次回の年金支給日は8月15日となります。
物価上昇を受けて、政府は8~10月の電気・ガス代の補助や、年金世帯への追加給付金などを検討し始めました。
こうしたニュースを聞くたび、「年金生活はそれほどまでに厳しいのだろうか」と不安に感じる方も多いでしょう。
確かに2024年度の年金額は2.7%の増額改定となったものの、物価上昇率がこれを上回るため、実質的には目減りが続いているのです。
厚生労働省が提示するモデル夫婦世帯での年金額から、「約67万円」と「約41万円」支給される夫婦の違いについてみていきます。
どれくらいの年金を受け取りたいかについて、今からシミュレーションを始めていきましょう。
1. 公的年金のしくみ「そもそも厚生年金に加入していない人」がいる
日本の年金制度は「国民年金」と「厚生年金」があり、図のように2階建ての構造となっています。そのため、1階部分の国民年金にしか加入していない人もいます。
厚生年金の上乗せがない場合、将来の老齢年金額は低くなることを覚悟しておきましょう。
国民年金からは老齢基礎年金、厚生年金からは老齢厚生年金が支給されます。どちらも原則として偶数月の15日に行われ、2か月分が振り込まれます。
このように、年金種類にも金額の水準が異なるため、自分が加入している内容はしっかり把握しておきましょう。
働き方が変わった方などは、稀に年金記録が漏れているケースもあります。ねんきん定期便などで確認することが大切です。