偶数月である6月14日、2ヶ月に一度の年金支給日でした。
2024年4月17日にエン・ジャパンが公表したレポートによると、2024年3月度の三大都市圏の派遣社員の平均時給は1696円に達し、平均時給は過去10年間で最高額を記録しています。
時給が上がるということは、最終的な年収も上がると考えられるでしょう。そして年収は今の暮らしだけでなく「将来の年金」にも影響してくるはずです。
本記事では派遣社員の年収と、平均時給1696万円の人は将来年金をいくらもらえるのかについて見ていきます。
1. 【派遣】2024年3月度、派遣社員の平均時時給は「1696円」
エン・ジャパン株式会社の集計結果によると、2024年3月度の派遣社員の平均時給は1696円で、これは前年同月比で2.7%の上昇になります。
過去最高時給を記録しており、19か月連続で前年同月比を上回っています。
地域や職種でも同じように時給が高くなっているのでしょうか。
1.1 【エリア別】派遣社員の平均時給は、全体的に前年同月比プラス
エリア別の平均時給は関東、東海、関西の全エリアで前年同月比がプラスとなっていることがわかります。
【派遣社員】エリア別・平均時給の前年同月比
- 関東:2.8%
- 東海:2.6%
- 関西:0.5%
関東、東海では前年同月比が2%を超えていますので、ある程度物価の上昇に近い賃上げが起きていると考えられます。
一方、関西は0.5%の上昇となっており、他の2地域と比較して賃上げが少ない傾向にあると考えられます。
1.2 【職種別】「クリエイティブ系」を除く6職種で前年同月比プラス
職種別に確認すると「クリエイティブ系」を除く6職種で前年同月比プラスとなりました。
【派遣社員】職種別・平均時給の前年同月比
- オフィスワーク・事務系:2.6%
- 営業・販売・サービス系:2.0%
- クリエイティブ系:▲2.4%
- IT・エンジニア計:2.4%
- 技術系:7.1%
- 医療・介護・福祉・教育系:0.1%
- 軽作業・物流・工場・その他:0.3%
最も上昇幅が大きいのが「技術系」で、7.1%も増加しています。
一方「医療・介護・福祉・教育系」、「軽作業・物流・工場・その他」ではそれぞれ0.1%、0.3%のプラス幅をマーク。同じ時給増加でも職種間の差が大きいことがわかります。
派遣社員の時給の差は年収の差につながり、将来的な年金の受給額の差にも影響します。
では、派遣社員の場合の厚生年金額はどうなるでしょうか。
次の章では、平均的な時給で働いた場合に受け取れる厚生年金の受給額についてみていきましょう。