3. 【富士山】山梨県が発表した入山料の合計は約6800万円

富士山に関する投稿が話題になったことに関連して、富士山の入山料と収支について紹介します。

世界文化遺産に登録されている富士山は、2014年から登山者を対象に協力金を求める「富士山保全協力金」を本格導入しました(試験導入は2013年)。

対象者は富士山の五合目から先に立ち入る来訪者で、金額は1人1000円(子供や障害者は協力していただける範囲の金額)。ルートごとに基準点が設けられています。

山梨県が2023年7月に発表した「令和4年度『富士山保全協力金』の実施結果」によると、収入が6834万7878円で、支出も同じ金額となっています。

4. 山梨県では富士山の通行料が義務化

これまで「富士山保全協力金」は1000円でしたが、山梨県(吉田ルート)は2024年の夏山シーズンから、1人2000円の通行料の支払い義務化を発表。「富士山保全協力金」と合わせて、1人当たり最大3000円の負担となります。

近年は富士登山でも、軽装での弾丸登山やゴミの放置など、外国人観光客のマナー違反が問題視されていました。

マナー問題について「富士登山オフィシャルサイト」では、「山小屋宿泊者等以外は夜間の登山をすることができません」「山中における危険行為やマナー違反を防止するため、県の任命する富士登山適正化指導員の指導に従ってください」「登山に対する知識及び経験が十分でない方は、登山ガイドなどの同行をお願いします」と注意喚起をしています。

1人1人の心がけによって、美しい富士山を守っていきたいですね。

参考資料

小野田 裕太