中高一貫の名門男子校に進学し、一流大学に進学するエリートが多い日本。受験戦争、偏差値重視の教育の末に学歴は高く、一流企業に就職し、年収も全国平均よりも高い一方、経済的条件が良い割に女性のパートナーを見つけるのに困る男性も多いのが実際です。また、男子校出身者でかつ理系の学部に進学すると女性との接点が限定するという現実もあります。

そこで今回は男子校出身者がどのように彼女を作ることができたのか、中高一貫校出身者で学生時代に彼女を見つけたり、結婚することができたケースをもとに考えてみました。

彼女の作り方とは何か

彼女とはどのようにして作ることができるのでしょうか。一口に「彼女を作る」といってもこちらが一方的に希望したからといってできるものではありません。交際は相手がいることですので、そこに至るまでにはコミュニケーションが重要となります。

では、コミュニケーションとは何でしょうか。

これ自体は非常深いテーマですので、深入りしませんが、一言でいえば「相手がイイタイことは何か、また何を欲しいのか、必要としているのかを理解し、こちらが何らかのアクションをする」という一連のやり取りのことを言います。ここでのポイントは「相手」だということです。

一般的に「好きだ」と伝えることが彼女の作り方の第一歩のようにも見えますが、それは違います。

コミュニケーションとはボールのやり取りですので、一方向ではボールを壁にあてているのと変わりません。ちなみに壁は無機質であるため、キャッチボールとは言いません。

実は「好きだ」と伝えるのは、ある種様々なプロセスを経た結果だともいえ、そこに至るまでにコミュニケーションが必要となります。

そのコミュニケーションのプロセスは先にも触れたとおり、自分のメッセージを伝えるのではなく、すべてのスタートにおいて相手の理解が先です。したがって、基本は「上手に話を聞く」ということが第一歩となります。話の聞き上手がモテるのにはこうした共通点があります。

こういうと、「会話が弾まない無口な女性にはどう対応したらよいのか」という質問も来そうですが、それは想定内の質問です。

無口な女性はいますが、一例でいえば、趣味のない女性はいません。そうした状況においては、たとえば、趣味をその女性の友人関係等を通じて知ることできっかけを作るのもよいでしょう。その趣味を知って、その趣味に興味が持てないのなら、自分にはあっていなかったなと考えるのも一つの選択肢です。

ここまでは自分に主導権があるので、試さない手はありません。女性と盛り上がって以降、付き合いが始まれば自分に主導権がないケースもあります。主導権というのは時間の経過とともにカギとなります。

高校時代の彼女の作り方

結論からいうと、男子校に通いながら高校時代から彼女がいる人は、基本どこに行ってもモテます。そして大学、社会人とシーンが変わっていっても彼女がいることは多いでしょう。

では、男子校で学校に女性はいないはずなのに、どこで女性と知り合うのでしょうか。以下、進学校である男子の中高一貫の生徒でそのケースを考えてみました。

  • 塾&塾の自習室
  • 友人の紹介
  • 地元の関係

難関大学を目指している男子高生の彼女ができる接点は限定されています。外部との接点がどこにあるのかを考えればよいわけですが、塾というのがひとつあげられます。

また、同じ学校もしくは通っていない友人の紹介というのもあります。近所の女子高に知り合いがいる友人がいて、その友人の紹介で付き合いが始まることはよくあります。

そして最後は、地元の幼馴染や友人と付き合うケースです。これは、盲点かもしれませんが、だれにも邪魔されないのでじっくりと関係を気づくことが可能です。意外に、高校時代に付き合って結婚にまで至ることもあります。

大学生時代の彼女の作り方

「大学生時代に恋愛をしておけ」という社会人は意外にたくさんいます。その背景は以下の様なことがポイントとなるでしょう。

  • 自由になる時間が多い
  • バイトやサークルなど外部の人と接する機会が多い
  • (親元を離れている場合には)どこにいても誰にも気にされない

等があげられるでしょう。

高校まで男子校で女性との接点がなかったケースを考えてみましょう。そうした大学生が一体どこで女性と接点を持てるのでしょうか。

  • 大学で同じクラス
  • ゼミ
  • サークルや部活
  • アルバイト
  • 友人の紹介・合コン
  • 就職活動

こんなところが一般的でしょうか。意外に狭いですね。実際、地方から東京に出てきたばかりですと、その範囲もさらに狭くなってしまうようです。

したがって、上記のようなシーンだけでは選択肢が少なすぎるという方も多いのではないでしょうか。その際には、自分で接点(タッチポイント)を増やす行動(アクティビティ)が必要です。

それはならかしらのコミュニティに参加したり(ボランティアなどでも構いません)、自分の趣味ややりたいことの習い事をするなど、領域(ドメイン)を広げていくほかありません。

もっとも最近はデートアプリなどもあり、テクノロジーを使って接点を広げるということが可能になっているので、そうした選択肢があるのも知っておくとよいでしょう。

とはいえ、そうしたテクノロジーを利用したプラットフォーム上で大学生が競争優位にあるのかは疑問です。資金面では社会人の方が圧倒的に有利だということは念頭に入れておかなければなりません。

大学生生活終盤にして最大のイベント・就職活動

そして学生時代の終盤に侮れないイベントが待っています。それは「就職活動」です。

就職活動は自分が就職を希望する会社の説明会や面接に参加することになります。そこで出会うのは必ずしも同じ大学の学生だけではなく、他大学の学生も含まれています。

面接での待ち時間など意外に長く感じるものです。また、学生は皆同じだと思いますが、就職活動で内定をとれるかどうかで追い込まれている心理状況にあります。そこでお互い励まし合いながらサポーティブな印象を与えることができるというのは、就職活動というシーンならではといえるのではないでしょうか。

就職課づ道のように外部とも接点があり、非日常状況をどう生かすのかはあなた次第です。

大学生時代に彼女を作っておくべき理由とは何か

大学生の競争優位とはあらためて何でしょうか。

大学生の身分である間は、自由度が高いということがあげられるでしょう。一度社会人になってしまうと、新入社員の頃は研修やそれこそ毎週のように試験があり、OJTで覚えることだらけです。大学時代に付き合っていた相手とも別れることが多いのもこの時期です。時間が合わないことですれ違いが増えるためでしょう。大学生の時間があるというのは一つの競争優位といえます。

そしてもう一つ忘れてはいけない競争優位があります。それは「若さ」です。これは資産形成や資産運用ともつながりますが、若いことで結論や結果を得るために時間を味方につけることができます。失敗することができるのも若ければ若い方がいいですし、時間がある分だけチャンスがあります。これは社会人は場合によっては持つことができない競争優位です。

大学生時代に恋愛をしておくべき最大の理由とは

大学生の競争優位とは言えないまでも、相手から自分がどう評価されるのかを考える重要なポイントがあります。

それは大学生である自分は相手から見てもポテンシャルで評価されているのにすぎないということです。つまり、ポテンシャル採用です。

東大や慶應大学の学生であったとしても、将来どうなる身になるのかわかったものではありません。それこそ就職活動で失敗し、年収の高い三菱商事には就職できないかもしれないですし、競争が厳しいが若くして年収の高いキーエンス、コンサルや投資銀行に就職できないかもしれません。そんなあなたを良いといって付き合ってくれる彼女であれば、それはあなたの現在の姿を評価してくれているということができます。

将来の年収に興味がある方は以下の記事を参考にしてみてください。これが社会に入っての現実です。出身大学別にどの企業に行けるのか、みんなが憧れるコンサルティング会社の年収ポテンシャル、三菱商事やキーエンスの年収がいくらかなどを知りたい方は一度目を通してみてください。

>>慶應大生が就職する意外な人気企業や産業とは?

>>早大生が就職する人気の企業先とは。意外な傾向と多様性に注目

>>三菱商事は平均年収1400万円弱。給与がわかる、就活生が絶対見ておくべき資料とは

>>マッキンゼーやボストン コンサルティングのコンサルタントは一体どのくらい稼いでいるのか

>>平均給与1800万円超、時価総額6兆円超のスゴイ企業とは

もっともこれが社会人ともなれば、相手はいやがおうにもあなたの年収や社会的地位を意識しないことはないでしょう。そうしたことを考えれば、大学生時代に誰と付き合えているのかというのは意外に重要なことなのです。

理系学部に進学した場合の彼女の作り方

理科系に進学するとそもそも女性の数が少ないのが実際です。ここではあえて、大学時代の理系学部に進学したケースを考えてみましょう。まず、理系に女性がどの程度いるのかというところから理解していきましょう。

たとえば、東京大学の2017年の概要によれば、女性比率は以下の通りです。

  • 工学部(後期課程):2186名のうち240名―女性比率11%
  • 理学部(後期課程):630名のうち75名―女性比率12%
  • 農学部(後期課程):646名のうち155名―女性比率24%
  • 医学部(後期課程):492名のうち93名―女性比率19%
  • 薬学部(後期課程):182名のうち42名―女性比率23%

こうしてみると、工学部や理学部に進学してしまうと、10人に1人くらいの割合となってしまいます。世の中には女性が半分と考えるとかなり低い割合となってしまいます。また、農学部や薬学部は20%を超えているので、まだマシといえる状況かもしれません。

ただ、これでは学校に目を向けていたのでは、女性との接点は作れません。では、外を見るべき、という意見があるのですが、これは戦術としては機能しません。なぜか。

理系は文系と違って、「超」がつくほど忙しいのです。化学系の学科に進学したりすれば、それこそ実験の毎日ですし、その作業が深夜に及ぶことも少なくありません。バイトすらままならない学生もたくさんいます。そうすると出会いの場どころか時間もないことになります。

加えて、理系の学生は学部から大学院に進学することも普通です。自らの選択で更に長い期間女性のいない環境に身を投じることとなります。

先ほどの東京大学の修士課程についても見てみましょう。

  • 工学系:2162名のうち291名―女性比率13%
  • 理学系:743名のうち137名―女性比率18%
  • 農学生命科学:600名のうち209名―女性比率35%
  • 医学系:136名のうち80名―女性比率59%
  • 薬学系:193名のうち41名―女性比率21%

系によっては女性比率が上がるところもありますが、最大勢力の工学系は女性比率は変わりません。これでは、大学院に進学したといっても環境は変わらないといえるでしょう。

理系の方は一言でいえば、卒論や修士論文、研究が忙しくなる前の大学1,2年生に相手を見つけておくというのが、将来結婚する相手がいるという確率を上げるための施策ではないでしょうか。本人がどうかという議論はありますが、女性と接する、またコミュニケーションを図るそもそもの時間と機会がないわけです。これは前提とすべき環境と受け止めて、その中で相手を見つける可能性を上げる努力が必要です。

社会人になっての彼女の作り方

社会人は意外に出会いがありそうでないというのが正直なところです。学生時代と違って自由な時間が減るのと少しばかり自由になるお金ができる、というのが大きな違いでしょうか。

では、まずどこに出会いがあるのかを考えてみましょう。

  • 同期
  • 職場(同期以外)
  • 仕事の取引先
  • 習い事・お稽古事
  • 趣味のコミュニティ
  • 友人を通じての紹介・合コン
  • デートアプリ

高校・大学と比べて選択肢が増えたように見えるとはいえ、実際で会うとなると意外に難しいのが社会人です。

同期は大事にしよう

会社の同期ですが、これは意外に侮れない選択肢です。付き合っているのを同期のみんなには黙って付き合っていた、というケースも少なくありません。入社後、数年後に結婚しますと聞いてみんながびっくりしたというシーンが頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

同期であれば、基本は同期ということで女性の警戒感の敷居も下がっているはずです。また、研修などで相手の情報をかなり多く手にしているはずですし、コミュニケーションが成立しにくいということも少ないでしょう。

そして、声を大にしておきたいのが、理系の男子は会社の同期を大事にすべき、ということです。そもそも理系男子の就職先には、女性が多い企業は少ないのではないでしょうか。そもそも理系で女性が少ないのは東京大学のケースでも見てきた通りですが、製造業、いわゆるメーカーの総合職で文系でも女性は少ないはずです。であれば、そこでであえる同期というのは大切にしておいて損はありません。

最近の職場は恋愛する場所ではない

続いて同じ会社の職場というのはどうでしょうか。これは、実は最近はどんどん難しくなっているというのが実際ではないでしょうか。「XXハラスメント」というような言葉もあるように、職場は恋愛する場ではなく、仕事をする場という認識が進んでいます。どちらかといえば、職場では人間関係をシンプルにするのを求めがちです。最近はそんな風潮すらあります。

金融機関に入社した人によれば、以前では職場結婚の比率が数十%もあったという話もありますが、いまではその比率はもっと下がっているように見えます。こうして考えてみると、職場をあてにするのはいかがなものかという意見もあるでしょう。

仕事の取引先で相手の仕事ぶりを知りたい

仕事の取引先、という選択肢は意外にアリなのかもしれません。先日名門私立中高一貫校を卒業し、最高学府を卒業した40歳代の人は、取引先で知り合った相手と結婚をしたという例があります。仕事を通じて、同じ職場でなくとも相手の仕事ぶりなどが分かりますし、自分に近い人以外にどのような対応をするのかも見えますので、仕事の取引先というのは悪くない選択肢かもしれません。ただし、取引先がお客で、自分が商品やサービスを納入する業者という立場では、相手との関係がうまくいかなくなると仕事でも支障をきたす可能性はあります。

習い事・お稽古事・コミュニティは自分らしさを取り戻せる場所

習い事・お稽古事はどうでしょうか。これは趣味が同じだから気が合うのではないか!という意見もある一方で、社会人になって自分らしさを取り戻せる、また自分が無心で好きなことをすることができるという場に恋愛という複雑怪奇な要素を持ち込みたくないという人もいます。したがって、このシーンはケースバイケースといえるでしょう。これは趣味のコミュニティにも同じことが言えます。

友人の紹介は鉄板

友人の紹介・合コンについてはどうでしょうか。これはこれまで見てきた中では打率が高いルートであることは間違いありません。結婚式で耳にするなれそめの中で「友人の紹介」というのがこのルートです。もっとも、友人の紹介で結婚すると複数の友人の夫がみな同じ会社で働いていたというオチもたまに耳にします。男性、女性ともに友人から相手の情報を入手しているので、全く知らない相手とお付き合いするケースよりは情報戦において有利なポジションにあることはあります。ただし、友達が少ない場合には、このルートはその分だけ紹介数の面で少ないということになります。

テクノロジーを活用するのは一手だが、スクリーングは大事にしたい

最近のテクノロジーの進歩でデートアプリなるモノが出現しました。これはテクノロジーが生み出したまさにマッチング機会の提供です。知らない複数の相手と出会いを提供してくれるため、これは画期的といえます。が、これまで見てきた自分以外の誰かという目線でのスクリーニングが機能していないことがあるために、自分が思うような関係にまでたどり着ける可能性がどの程度あるのか、検証が必要です。

LINE(ライン)やメールは彼女をつくるのによいツールか

彼女をつくるにあたって最適なコミュニケーション方法とはなにかという質問に置き換えれば、メールは少し堅苦しい気がします。フェイスブックもビジネスコミュニケーションツールとしては良いですが、メール同様にやや貴苦しい気がします。

そうかといって、LINEをすぐに教えてくれるかといえば、それなりに仲良くならない限り難しいでしょう。LINEを教えてもらう前にやはり冒頭に触れたコミュニケーションが欠かせません。これはどれだけ時代が進んでも、テクノロジーがアップグレードしても変わりがないといえるでしょう。

男子校出身者が嫌われる理由

さて、ここまで男子校出身者がどのようにすれば彼女を作ることができるのかを見てきました。ここでは、なぜ名門私立男子校出身者に彼女ができないのかを考えてみましょう。

  • 女性に対しての接点が少なかったので、接し方がぎこちない
  • 女性に対する態度がそもそも上から目線である
  • 女性に対するリスペクトが足りていない
  • 女性が自分よりも偏差値が低いと思っている

いかがでしょうか。思い当たる節があるのではないでしょうか。これらは今日から気をつければよい話なので、心ある方は改めてみても損はないでしょう。

男子校出身者が彼女を作るために必要な戦術9選―まとめにかえて

ここまでの内容を改めて整理しつつ、彼女を作るためにどうすればいいのかをまとめます。

  1. コミュニケーションは自分のメッセージを伝えるのではなく、すべてのスタートにおいて相手の理解が先であり、「上手に話を聞く」ということが第一歩となります。
  2. 自分で女性との接点(タッチポイント)を増やす行動(アクティビティ)が必要です。
  3. 就職活動で内定をとれるかどうかで追い込まれている心理状況にあり、そこでお互い励まし合いながらサポーティブな印象を与えることができるというのは、就職活動というシーンならではといえ、相手がいれば積極的にアプローチしてもよいのでは。
  4. 大学生の競争優位とは自由度が高いということ。これを活用したい。
  5. 若いことで結論や結果を得るために時間を味方につけることができます。失敗することができるのも若ければ若い方がいいですし、時間がある分だけチャンスがあります。
  6. 大学生である自分は女性から見てもポテンシャルで評価されているのにすぎないということで、より春水な恋愛につながるのではないでしょうか。
  7. 会社の同期ですが、これは意外に侮れない選択肢です。大事にしましょう。
  8. 仕事を通じて、同じ職場でなくとも相手の仕事ぶりなどが分かりますし、自分に近い人以外にどのような対応をするのかも見えますので、仕事の取引先というのは悪くない選択肢かもしれません。
  9. 友人の紹介・合コンについてはこれまで見てきた中では打率が高いルートであることは間違いありません。活用しましょう。

いかがでしたでしょうか。男子校出身者が彼女をつくるための戦術が皆様に活用されれば幸いです。

LIMO編集部