5. リスク分散をさせて資産形成を

今後年金制度がどのように変化するかは誰にもわかりません。2024年度の年金額は2.7%の増額となっていますが、物価上昇率も加味すると「実質的には目減り」となっています。

今後さらに目減りする可能性もあるため、一人一人が自分年金を作っていくことがとても大切です。

昨今、流行りのNISAやiDeCoを活用するのも一つの手段ですが、民間の保険会社が販売している年金保険を積み立てていく選択肢もあります。

民間の年金保険は、生命保険料控除の年金枠を活用することができるため、若干の税対策をしつつ、堅実に自分年金を積立てていくことができます。

NISAやiDeCoは運用の中身が投資信託のため、老後取り崩しの際にリーマンショックのような暴落に見舞われてしまう可能性もゼロではありません。

リスクのある運用方法と、リスクの低い民間の個人年金をバランスよく積立てていくことで、リスク分散をさせ、資産形成を行っていきましょう。

6. 老後のお金は自分自身で準備を 

今回は厚生年金と国民年金の受給額を一覧表にてみていきました。

年齢別の年金額に興味をもった方は、ぜひ自分自身の年金額を確認してみましょう。

「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などを活用するのが有効です。

一昔前までは終身雇用制度があり、年金や退職も充実していました。60歳まで働くことができれば老後の生活は安泰、というイメージがあったかもしれませんが、長生きリスクがはらむ令和において、自分での対策は必須です。

セカンドライフを迎えるにあたり、長期プランを綿密に立てる必要があるでしょう。

せっかくの機会ですので、一度真剣に将来について向き合ってみてはいかがでしょうか。

参考資料

杉田 有毅