節約や投資というと、どのようなイメージを抱きますか。好きなことを我慢しなきゃいけないとか、経済のことをわかっていなきゃいけないとか、どこかポジティブに捉えられない人が多いのではないでしょうか。

しかし、節約や投資は、やり方によってはとても楽しく取り組めるものなのです。そこで今回は、事務職OLとして働く女性がハマっている「楽しい節約・投資」のヒントをご紹介します。

節約や投資でつながれる友達をさがす

日本人はなぜか、お金に関することを人前で話すのをタブーだと思っている人が多いですよね。年収のことも、貯金のことも、他人に聞くのはマナー違反のように捉えられており、自分のことを話す機会も、そしてほかの人のお金事情を聞く機会もありませんよね。

確かに、親しくない人にお金のことを尋ねると失礼と思われてしまう可能性が高いので、控えておいたほうがいいしょう。しかし、お金のことを思う存分に話せる友達がいると、節約や投資がどんどん楽しくなってきます。

友達でも職場の人でもいいので、お金のことが話せる友人を一人でも作っておくといいですね。もしくは、顔見知りでそういう友達を作ることを考えなくても、今はSNSで簡単に同じ趣味の人とつながることができます。Twitter上で情報交換している人たちもたくさんいますし、おトクな情報を皆に発信してくれる人も数多くいます。

SNSでは、いろんな人が実際に使っている超実践的なヒントを教えてくれることもあって、非常に面白いです。節約好きな人や投資が上手な人を数人フォローしておくだけで、いろんな情報が飛び込んでくるのも新しい節約・投資の楽しみ方だと彼女は言います。

お小遣いを決めてその中で投資してみる

投資は、あくまで余裕資金で行うものです。余裕資金とは、万が一そのお金がなくなってしまっても直接生活に困ることのないお金です。彼女は投資用のお小遣いとして毎月数万円をいかに増やせるかということにチャレンジしています。

投資信託がメインですが、ブルベア型投資信託といって基準とする指標よりも振れ幅が大きい投資信託を購入すると、毎日の日経平均株価やTOPIXなどの指数を見るのが楽しみになってきます。

もちろん、投資なので元本損失をすることもあります。しかし、そこは「お小遣いだから」と割り切って、マイナスになった分をどうしたら取り戻せそうかと考えるのもまた楽しいと言う彼女。お昼休みには株価をチェックして、「明日はこの投資信託、いくらになっているかな」と考えるのが楽しいそうです。

無理に投資をする必要はありませんが、投資を始めると社会のニュースや経済のことに関心が出てきますし、自然と新聞にも手が伸びます。毎月初めに決めた金額だけで、その月はどんなに元本が減っても追加投資はしないと決めて投資して、月末に証券口座から出金するというマイルールがある彼女は、お金が増えても減っても面白いと感じているらしく、「投資信託を買うようになって楽しみが一つ増えた」と言っていました。

彼女は毎日同僚と「今日は日経平均上がるかな?」と話をし、「今日は〇〇があるから上がるかも」「NYダウが下がっているから下がるかも」などと自分たちの思っていることを自由に言い合うのだとか。「ちょっと頭がいい人になった気分」と言います。

「今月のコストカット」を検証する

彼女が節約を楽しむうえで欠かせないのが「効果検証」というプロセスです。彼女はいろんな場面で節約を意識しているそうですが、その日々の頑張りがどれだけの成果をもたらしているかを自分で検証しているときが一番楽しいのだとか。検証と言っても、それほど難しいことではありません。自分が節約しようと思って起こした一つの行動で、いくらのコストがカットできたか想像するだけでいいのです。

たとえば、彼女の場合は「お弁当作る気が起きないから今日は外でランチでいいか」と思った自分を押しとどめ、頑張って自分でお弁当を作ったことで会社周辺のランチの相場である1000円をコストカットできたと考えます。こういう行動を手帳にメモしておくと、コストカットした行動の一覧とカットできたお金の総額が見えてきますよね。

彼女は毎月、1万8000円前後は、こうした努力で節約できているといいます。確かに、自分の我慢が成果に結びついているとわかるのは誰だってうれしいことですよね。

節約すればするだけキレイになれる

彼女がモットーにしていることがあります。それは、「節約できたお金をただ貯めるだけでなく、美容に使うこと」。自分の我慢でいくらコストカットできたか把握できるようにしておくと、その50%を自分の好きなものに使う、ということもできますよね。彼女の場合、月に1万8000円が努力の甲斐あって節約できたわけですが、このうちの9000円ほどを美容代に充てているそうです。

毎日のちょっとした努力の積み重ねが、自分の趣味や好きなことに還元されるのはとてもうれしいことです。「キレイになりたいと思ったら節約を頑張る」という彼女。ちょっといい美容液を買ったり、美容室でトリートメントを念入りにしてみたり、エステへ行ったりと使い道はコストカットできた金額によるので毎回メニューは変わるそう。はたから見ていても、彼女は毎日をとても楽しそうに過ごしています。

まとめ

いかがでしたか。節約や投資というと、どこかネガティブなイメージを抱く人もまだまだ多いと思います。しかし、彼女のように節約や投資をポジティブに捉え、楽しみながら行動に移すことでストレスなく過ごすことができます。節約や投資が習慣になっていないのであれば、まずは大きな目標を掲げずに気軽に取り組んでみてはいかがでしょうか。

大塚 ちえ