おひとりさまが考えておきたいことのひとつとして、老後生活への備えがあります。比較的自由にお金の使途が決められるからこそ、適切に備えておきたいもの。
国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集2024年」によると、「50歳時の未婚率」は男性が28.25%、女性が17.81%でした(2020年時点)。
2000年にはそれぞれ20.14%・10.61%であり、年々上昇している様子がわかります。
遠い将来ほどイメージがつきにくいものですが、特に平均寿命が長い傾向にある女性は年金や老後資金について考えておきたいところです。
最新資料より、今のシニアの年金額や生活費の実態について見ていきましょう。
1. 【ひとりの老後】国民年金と厚生年金の月額は平均でいくら?
老後を支えるのが公的年金です。
日本の公的年金は1階部分の国民年金と2階部分の厚生年金の2階建てとなっており、どちらの年金に加入しているかで、もらえる年金が変わります。
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、今のシニアの平均的な年金額を見ていきましょう。
1.1 国民年金(老齢基礎年金)の平均受給額
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円