過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2021年6月13日) |
国税庁の「令和元年(2019年)分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均給与は436万円。
家族構成やライフスタイルにもよりますが、たとえば「世帯年収が600万円」いうと、それなりにゆとりを持った生活が送れそう、といったイメージを持たれる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、貯蓄額から負債額を差し引いた「純貯蓄額」(=本当の貯蓄額)にフォーカスし、「年収600万円世帯」のお金事情をながめていきます。
1. 年収600万円世帯の貯蓄額はどのくらい?
まず、総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」から、「年収600万円台」の勤労世帯について、貯蓄額とその内訳をみていきます。
1.1 年収600万~650万円・勤労世帯の貯蓄事情
※平均年収…622万円
平均貯蓄額:1209万円
〈貯蓄の内訳〉
- 通貨性預貯金:412万円
- 定期性預貯金:376万円
- 生命保険など:263万円
- 有価証券:126万円
- 金融機関外:32万円
1.2 年収650~700万円・勤労世帯の貯蓄
※平均年収…672万円
平均貯蓄額:1229万円
〈貯蓄の内訳〉
- 通貨性預貯金:405万円
- 定期性預貯金:316万円
- 生命保険など:330万円
- 有価証券:140万円
- 金融機関外:37万円
さて、「年収600万円」世帯の貯蓄額は1000万円を越えていました。さいしょに触れたように、貯蓄とセットにして考えるべき「負債」について、次でみていきます。