3. 教師の平均月収はいくらなのか?
小学生の漢字テストでの「教師の工夫」が話題になったことに関連し、記事後半では教師の平均月収について紹介します。
総務省が発表した「令和4年地方公務員給与の実態」によると、小・中学校(幼稚園)教育職の平均月収は40万8337円。
高等学校(特別支援・専修・各種)学校教育職の平均月収は43万2201円、大学(短期大学)教育職は49万7567円でした。このほかに、夏と冬のボーナスが追加されます。
4. 長時間勤務の教師が多い状況にある
教師の労働で問題視されているのは、長時間勤務です。
文部科学省が発表した「教員勤務実態調査(令和4年度)集計【速報値】」によると、2022年度の教師1日当たりの在校等時間(10・11月)は、小学校教諭が平均10時間45分。中学校教諭は11時間1分となり、長時間勤務していることがわかります。
4.1 教師の1日当たりの在校等時間(10・11月 平日)2022年度
- 小学校 校長 10時間23分
- 小学校 副校長・教頭 11時間45分
- 小学校 教諭 10時間45分
- 中学校 校長 10時間10分
- 中学校 副校長・教頭 11時間42分
- 中学校 教諭 11時間01分
4.2 教師の1日当たりの在校等時間(10・11月 平日)2016年度
- 小学校 校長 10時間37分
- 小学校 副校長・教頭 12時間12分
- 小学校 教諭 11時間15分
- 中学校 校長 10時間37分
- 中学校 副校長・教頭 12時間06分
- 中学校 教諭 11時間32分
前回行われた2016年度の調査と比較して、在校等時間は減少したものの、依然として長時間勤務の教師が多い状況となっています。
いかがでしょうか。今回は勉強のモチベーションが上がる「漢字テストの採点方式」について紹介しました。
参考資料
小野田 裕太