2. 「大きな支出」を見直すのがポイント
支出を減らすポイントは、「大きな支出」かつ「固定費」を見直すことです。家計の中でも金額が大きく、毎月のように出ていく項目は、一度見直すと中期的に大きな効果を得られます。たとえば生命保険や住宅、車、光熱費などです。
もちろんこの条件に当てはまるからといって、考え無しに支出を減らすことはおすすめしません。たとえば家賃を下げようと駅から遠い場所に引っ越せば、家計は改善できますが、通勤時間が長くなるなどライフスタイルに影響が出ます。
優先順位の高い項目はそのまま維持し、優先順位の低い項目を見直すといった工夫が必要です。たとえば「住む場所は変えたくないものの、あまり乗っていない車は手放してカーシェアに切り替える」といった考え方です。気の進まない飲み会など、自分にとって必要だと思えない出費を削るのもいいでしょう。
家計改善というと「支出を減らす」ことが注目されがちですが、「収入を増やす」のも重要なポイントです。今いる会社で成果を出して評価を上げたり、資格を取得したりすることで、給与が上がる場合があります。また、自分の能力をより活かせるよう転職や副業を考えるのも一つの手です。
3. 余裕資金を活用して将来に備える
「人生100年時代」という言葉が示すように、長寿化の進行によって、老後の生活資金を確保する必要性がより高まっています。小さな子供がいれば、大学入学などで大きな出費が必要になることもあります。
家計管理によって確保した「余裕資金」を資産運用にまわせば、長い目で資産を増やすことができるでしょう。資産運用をうまく行い、より豊かな将来を目指してください。
参考資料
ウェルスナビ株式会社 小松原 和仁