4. 将来に向けて貯蓄を増やす方法
ここまで日本の年金事情について紹介しました。
制度の仕組み上、年金額には個人差が出やすいため、平均値で老後の生活を考えるのはおすすめしません。
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で自分が受け取る金額を把握し、老後の収入源について明確にするところから始めるのがよいでしょう。
次に行いたいのが、生活費についての確認です。
生活費が把握できれば、年金だけで足りるのかが試算できます。
また、生活費をチェックしていくことで思わぬ無駄を見つけることも可能です。
例えば、保険や通信費、サブスクリプションなどの固定費の無駄などが挙げられます。
無駄を省くことができれば将来の貯蓄に回せますので、生活費のチェックはマストといえるでしょう。
最後に考えたいのが資産運用についてです。低金利の日本では預金だけで増やすことは困難です。
リスクもありますが、「NISA」などの資産運用を取り入れることで大きなリターンが期待できます。
これからの時代は自助努力の必要性がますます高くなってくるでしょう。
情報のアンテナを高くし、早い内から準備を進めてみてください。
5. まとめにかえて
今回は厚生年金と国民年金の受給額から、セカンドライフについて考えてきました。
厚生年金の受給額は収入や保険の加入期間によって異なります。
ご自身で「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などを活用して、年金の見込み額を確認しておきましょう。
現在、老後資金作りの方法として「NISA」などの資産運用が注目されています。
老後のマネープランを具体的に計画し、不足分については現役時代からの貯蓄で補えるようにしておきましょう。
参考資料
徳原 龍裕
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/ファイナンシャルプランナー/MDRT日本会会員/一種外務員資格(証券外務員一種)
立命館アジア太平洋大学卒業後、自動車や通信業界にて営業職に従事。その後、ジブラルタ生命保険株式会社、株式会社ほけんのぜんぶに入社し、生命保険販売業務に携わる。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。現在は個人向け資産運用のサポート業務をおこなう。生活全般に関わるお金の相談に対応が可能で、特に教育費や老後資金の準備、相続の相談などを得意とする。表彰歴多数。2020年、2021年度MDRT日本会会員。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
武庫川女子大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険、住宅ローンなどの販売を通じ、主に個人顧客向けに資産運用提案業務に従事した。特に投資信託、保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした丁寧で分かりやすい提案が強み。専門知識と提案力の両面で高い評価を受ける。表彰歴多数。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。
2024年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に企画・執筆・編集・監修を行う。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。(2025年4月20日更新)