1.1 65歳以上の二人以上世帯の貯蓄中央値

65歳以上の二人以上世帯の貯蓄中央値は「1604万円」となっています。

平均値と中央値で1000万円近い差が生じていることから、貯蓄格差が進んでいることがうかがえます。

なお、総務省統計局による「貯蓄現在高階級別世帯分布」を見ると、65歳以上の二人以上世帯のうち、貯蓄300万円未満の世帯が全体の15.1%、2500万円以上の世帯が全体の34.1%を占めています。

上記の結果からも、老後生活をスタートさせる年代であるシニア世代においても、貯蓄が十分な世帯と十分でない世帯で、二極化傾向にあることがみてとれます。

なお、本章で紹介した最新データは「老後も働いている世帯」と「働いていない無職世帯」全ての世帯が対象となっています。

次章にて、65歳以上「無職世帯」の貯蓄事情について、さらに深掘りしていきましょう。