4.2 国民年金のボリュームゾーンと個人差
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
国民年金は、男女全体・男女で厚生年金のような差は見られません。
ボリュームゾーンは月額6万円台です。個人差は、上図のとおり月額1万円未満~7万円以上の範囲内となります。
5. 現役世代の人たちは「ねんきん定期便」・「ねんきんネット」で見込額の確認を
本記事では、シニア世代が受給する年金額の平均を確認することで、現行制度における年金支給水準を把握できたと思います。
現在5年に1度の年金の財政検証が行われており、結果次第では制度が改正されます。
日本は少子高齢化が深刻な状態にありますので、今後、年金額が減額される可能性もあるでしょう。
5年後、10年後、20年後…未来の年金額を明確に読むことはできません。しかし、定期的にご自身の「年金見込額」をチェックすることで、適切に軌道修正しながら老後対策を進めることができるでしょう。
なお、年金見込額は毎年の誕生月に送付される「ねんきん定期便」や、Web版の「ねんきんネット」にてご確認いただけます。
現時点の年金加入記録に基づく見込の年金額ですが、年金収入だけでは不足するであろう老後生活に向けて「備え」をどれくらい準備すべきかを把握するために重要な情報となります。
老後対策の第一歩として、ご自身の年金見込額をチェックしてみてください。
参考資料
和田 直子