2. 50歳代「貯蓄現在高」は平均1705万円…年代別一覧表で推移をチェック

負債が少なかったとしても、しっかりと貯蓄できていなければ金融資産額はのびません。

先ほどと同じ資料をもとに、年齢階級別に50歳代世帯の「貯蓄額」も整理してみます。

世帯主の年齢階級別:貯蓄現在高の推移(二人以上世帯)

【写真全5枚中2枚目】世帯主の年齢階級別:貯蓄・負債現在高の推移(二人以上世帯)

出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」

2.1 50~59歳:貯蓄現在高の推移

  • 2018年:1778万円
  • 2019年:1704万円
  • 2020年:1703万円
  • 2021年:1846万円
  • 2022年:1828万円
  • 2023年:1705万円

2020年から2021年にかけては増額し、それ以外は減少していると見て取れる50歳代の貯蓄現在高。

収入がピークに差し掛かる年代でありながら、貯蓄しづらい背景にはバブル崩壊後の「失われた世代」ならではの事情があると考えられます。

苦しい時期を強いられて安定した職に就けなかった人々が50歳代となり、大きな出費への返済で手一杯な状況に陥っていることも一因といえるでしょう。

次の章では、そんな50歳代・二人以上世帯の貯蓄額別の割合を確認していきます。