4. 老後資産のシミュレーションをしておこう
本記事では、国家公務員の退職金事情について詳しく紹介していきました。
国家公務員の場合、定年時の退職金として平均2000万円を受け取れることが調査でわかりました。
定年退職金として2000万円をもらえれば老後は安泰と感じてしまいますが、国家公務員でも老後生活が赤字になることもあるようです。
実際に、人事院事務総局の「令和5年 退職公務員生活状況調査報告書」によると、全体の約4割の元国家公務員が、老後生活に赤字が生じていると回答しています。
さらに、「生活にゆとりがある」と回答した人は全体の1〜2割程度で、約8割の世帯では「生活にゆとりがない」「赤字が発生している」など、生活苦になっているのが現状です。
退職金を多く受け取れる国家公務員でも、老後生活に余裕がないと感じていることからも、やはり現役時代のうちに、ある程度の老後資金の準備は必要になることがうかがえます。
まずは、老後に受け取れる年金見込額を確認し、老後の家計収支のシミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。
老後の家計収支のシミュレーションをすることで、現役時代のうちに老後に必要な資金額を把握することができるでしょう。
参考資料
- リスクモンスター「第10回「就職したい企業・業種ランキング」調査」
- 人事院事務総局「令和5年 退職公務員生活状況調査報告書」
- 内閣官房内閣人事局「退職手当の支給状況」
- 厚生労働省「令和5年就労条件総合調査 結果の概況」
太田 彩子