4. 老後に使いやすいおすすめの施工
歳を重ねていくと肉体的な老化により、それまでできていたことができなくなってしまうことがあります。
マイホームで長く暮らし続けていくためには、最初から老後の生活を見据えた住まいづくりをしておくことが大切です。
家の中の段差をなくした施工や、できるだけ階段を使わなくても良いように1階だけでも生活できる工夫、車いすでも利用できる広い玄関やトイレ、冬場でも温かくて使いやすい浴室といったことは不可欠といえます。
また簡単に手摺が後付けできるように、あらかじめ壁の中に下地を入れておく方法もあります。
さらに、車いすでも開閉しやすいように部屋の入口の扉を引き戸にしておいたりするのも効果的です。
こうした工夫は前もって計画していてもそれほど大きなコストアップにはならないため、新築時には老後のことにも配慮したプランづくりに役立つのではないでしょうか。
5. まとめ
注文住宅を建てる際にはライフスタイルや家族構成の変化も考慮した上で、子育てや老後にも適した住まいづくりをすることが大切です。
子育てに適した住まいと老後に適した住まいにはそれぞれ重要なポイントがありますが、共通する部分も多いです。
たとえライフスタイルに変化が生じても柔軟に対応できるように、事前に計画を練っておくことができます。
予算内で自分の理想の住まいを作るのは難しいと感じるかもしれませんが、住宅会社の営業マンや設計担当者に遠慮する必要はありません。
自分の率直な想いをぶつけるようにしましょう。
参考資料
亀田 融