5. 【高齢者】所得の約6割が年金に。老後に向けた備えを
現代の高齢者の1世帯あたりの平均年間総所得は318万3000円で、所得の約6割が年金となっています。
残りの所得は収入による所得や土地・建物・有価証券などの運用による所得、仕送り、企業年金、個人年金などとなっています。「公的年金以外の備え」の必要性がわかるでしょう。
また、年金だけで生活している高齢者は44.0%で、公的年金・恩給は100%未満~60%が30.4%、60%未満は25.6%です。
上記は現代の高齢者であり、今の現役世代が老後を迎える頃には、所得のうちに年金が占める割合は減っている可能性もあります。
公的年金は生涯にわたり受給できるのがメリットですが、公的年金だけには頼れない可能性が高いため、仕事による収入や不労所得、資産運用など、さまざまな選択肢から老後生活の対策を考えてみてください。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
- 厚生労働省・日本年金機構「知っておきたい年金のはなし」
宮野 茉莉子