3. 厚生年金の月額ごとの割合
同資料から、厚生年金月額ごとの割合も見ていきます。
- 10万円未満の割合:22.7%
- 10万円以上の割合:77.3%
- 15万円以上の割合:46.1%
- 20万円以上の割合:14.8%
- 20万円未満の割合:85.2%
- 30万円以上の割合:0.1%
平均だけではわからないことが浮き彫りとなりました。
さらに実態をわかりやすくするために、いろいろな角度で年金月額について整理します。
- 男性の受給額ボリュームゾーン:17万円以上~19万円未満
- 女性の受給額ボリュームゾーン:9万円以上~10万円未満
- 60~64歳の平均月額:7万4688円
- 65~69歳の平均月額:14万4322円
- 70~74歳の平均月額:14万2779円
- 75~79歳の平均月額:14万6092円
- 80~84歳の平均月額:15万4860円
- 85~89歳の平均月額:15万9957円
女性より男性が高いこと。また若い人ほど年金が少ないことなどが、調査から読み解けますね。
平均だけでなく、こうした傾向をつかむことで年金への関心が高まるのではないでしょうか。
興味を持った方は、ぜひねんきん定期便やねんきんネットなどで個別の年金見込額を確かめてみてください。
4. 「国民年金(基礎年金)のみ」では月額平均でいくらか
実際には厚生年金の加入期間がない、あるいは極端に短いという方もいます。
では、1階部分の「国民年金部分だけ」であれば、平均月額はいくらなのでしょうか。
4.1 国民年金(老齢基礎年金)の平均月額
〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
4.2 【国民年金】受給額ごとの人数(1万円刻み)
- 1万円未満:6万5660人
- 1万円以上~2万円未満:27万4330人
- 2万円以上~3万円未満:88万1065人
- 3万円以上~4万円未満:266万1520人
- 4万円以上~5万円未満:465万5774人
- 5万円以上~6万円未満:824万6178人
- 6万円以上~7万円未満:1484万7491人
- 7万円以上~:178万3609人
国民年金のみでは5万6316円となりました。
厚生年金に比べると、個人差や男女差が大きくないことがわかります。
月額だけを見ると、国民年金のみで老後生活するのは難しいと感じる方は多いのではないでしょうか。