4. 年齢別の平均年収

ここからは年齢による平均年収の違いも確認します。年齢階層別かつ男女別の平均年収は次のとおりです。

年齢階層別の平均年収

年齢階層別の平均年収

出所:国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」

基本的には年齢を増すごとに収入が増えていく傾向にありますが、50歳代後半がピークで60歳代からは下降します。

60歳は役職定年を迎える人も多く、収入が下がった結果を反映したものと考えられます。

こちらも男女別でみてみると、男性は50歳代後半まで上昇傾向にあり、最高で「700万円台」に到達します。

これに対して女性は上昇カーブが見られません。女性は育児や介護などで機動的に働き方を変えるため、収入が増えにくくなっているのではないかと考えられます。

次章では業種別の平均年収をみていきます。

5. 業種別の平均年収

平均年収は業種によっても差があるのでしょうか。

国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、業種別でもっとも平均年収が高いのは電気・ガス・熱供給・水道業の「747万円」でした。

これに対してもっとも平均年収が低かったのは宿泊業・飲食サービス業の「268万円」です。

双方を見比べるとおよそ500万円近い差があり、業種によって期待できる年収に大きな差が生まれそうです。

では、これまでの結果をふまえて「転職時の年収アップのために押さえておきたいポイント」を考えていきましょう。