2. 年金支給額が減らされる具体例をシミュレーション

年金支給額が減らされる条件を確認しましたが、実際の事例を基に減額される年金額をシミュレーションしてみましょう。

年金受給額が年間120万円、給与が年間504万円(ボーナス含む)の人の場合、月額収入相当額は(120万円+504万円)÷12で52万となります。

そのため、月50万円超過分は月2万円です。この2万円の1/2が減額となるため、月1万円が支給停止となります。

【在職老齢年金】年金支給額減額の計算例

【在職老齢年金】年金支給額減額の計算例

出所:日本年金機構「在職老齢年金の支給停止の仕組み」

給与に関してはボーナスを含めた年収で月額収入相当額を計算するため、注意してください。

3. 年金受給額を把握しよう

老後に働くと年金支給額が停止される場合をシミュレーションしましたが、現役時代の収入や働き方によってそもそもの年金受給額が異なります。

以下の条件で、現役時代の平均年収別に年金受給額をシミュレーションしてみましょう。

  • 1975年生まれ
  • 23~64歳まで会社員として勤務
  • 65歳から年金受取を開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

平均年収ごとの目安年金受給額

平均年収ごとの目安年金受給額

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」を基に筆者作成