4. 【厚生年金】70〜90歳以上の年金額
次に、70歳〜90歳以上の厚生年金の平均月額を見ていきましょう。
厚生年金は主に会社員や公務員が加入対象となるもので、国民年金に「上乗せ」される形で受給できます。
厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、70歳代以降の厚生年金の平均月額は下記のとおりです。
4.1 70歳代の厚生年金の平均月額
- 70歳:14万1350円
- 71歳:14万212円
- 72歳:14万2013円
- 73歳:14万5203円
- 74歳:14万4865円
- 75歳:14万4523円
- 76歳:14万4407円
- 77歳:14万6518円
- 78歳:14万7166円
- 79歳:14万8877円
4.2 80歳代の厚生年金の平均月額
- 80歳:15万1109円
- 81歳:15万3337円
- 82歳:15万5885円
- 83歳:15万7324円
- 84歳:15万8939円
- 85歳:15万9289円
- 86歳:15万9900円
- 87歳:16万732円
- 88歳:16万535円
- 89歳:15万9453円
4.3 90歳以上の厚生年金の平均月額
- 90歳以上:15万8753円
70歳代以降の厚生年金の平均月額は約14〜16万円ほどとなっています。
厚生年金は、国民年金に上乗せして受給がされるため、国民年金よりも受給額が高い傾向にあります。
また、年代別にみると、厚生年金の平均受給額は年齢が上がるにつれてわずかに上昇していることがわかります。
厚生年金は、現役時代の加入期間や年収などによって受給額が変動するため、それらが年代別の受給額差に関与しているのだとうかがえます。
5. 老後も資産形成ができるよう今のうちから内訳の検討をしよう
本記事では、最新データによる「70歳以上の平均貯蓄額」について紹介していました。
70歳代以上の平均貯蓄額は2503万円となっており、その多くが「預貯金」となっています。
低金利が続く現代では、お金を預けているだけでは増えることは少ないため、老後もお金が増える仕組み作りを今のうちからしておけると良いです。
その一つとして、まず「預貯金」と「投資」のバランスを見直し、自分に合った投資方法を選択し、少しずつ預貯金の枠を資産運用の枠に移していけると良いでしょう。
参考資料
太田 彩子