2. 年齢で平均年収は変わるのか
続いて年齢による平均年収の違いも確認します。年齢階層別かつ男女別の平均年収は次のとおりです。
基本的には年を重ねるほど平均年収が伸びていきますが、50歳代後半でピークを迎えると60歳代からは年収が下がっていきます。
60歳ごろになると役職定年を迎える人も多く、これに伴って給与が下がるケースがあるため、その結果を反映したものと考えられます。
男女別で見てみると、男性は50歳代後半のピークで年収は700万円に到達しますが、これに対し女性は年齢に応じて上昇していくような傾向はみられませんでした。
3. 業種別で平均年収に差はあるか
平均年収は業種別でも差があるのでしょうか。
国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、業種別でもっとも平均年収が高いのは電気・ガス・熱供給・水道業の747万円でした。
反対に最も平均年収が低かったのは宿泊業・飲食サービス業の268万円となっており、もっとも平均年収が高い業種とは約500円の差があります。
もし転職などで年収アップを図りたいなら、業種選びも重要なポイントとなってくるでしょう。
では、年収を上げるために自身で気を付けられるポイントはあるでしょうか。
現役ファイナンシャルアドバイザーで、転職経験者でもある筆者の経験から「年収アップのポイント」をご紹介します。
執筆者
沖縄県沖縄市出身。大阪の摂南大学を卒業後にブレイクダンスインストラクターという異色の経歴を持つ。その後、ジブラルタ生命保険に入社しルーキーながら受賞歴多数。特に地域のお客様を中心に資産運用、介護、がんについてのお金問題の解決に従事していた。現在は金融IT企業で個人向け資産運用コンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、TLC(生保協会認定FP)、その他資格保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
武庫川女子大学文学部卒業後、2015年に株式会社三菱UFJ銀行に入社。国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険、住宅ローンなどの販売を通じ、主に個人顧客向けに資産運用提案業務に従事した。特に投資信託、保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした丁寧で分かりやすい提案が強み。表彰歴多数。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。
現在は株式会社モニクルリサーチのメディア編集本部・LIMO編集部に所属。「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」では厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報から、年金制度の仕組み、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。(2024年6月21日更新)。