4. 【60歳代の単身世帯】貯蓄あり世帯だと貯蓄平均はいくら?

では、貯蓄がある世帯に限定するとその貯蓄額(平均額・中央値)はいくらになるのか見ていきましょう。

60歳代の単身世帯の貯蓄円グラフ

60歳代・ひとり以上世帯の貯蓄円グラフ

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」をもとにLIMO編集部作成

4.1 【60歳代の単身世帯】の貯蓄100万円未満の割合

  • 12.8%

4.2 【60歳代の単身世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:2240万円
  • 中央値:1100万円

貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、平均は2240万円。中央値も1100万円となりました。

ただし、貯蓄100万円未満も12.8%となっています。

では、60歳代の世帯は手取り収入からどれほど貯蓄に回しているのでしょうか。

5. 60歳代もコツコツ貯蓄に回している

60歳代になると、年金生活となり貯蓄を切り崩すフェーズに入る方もいるでしょう。

一方で、コツコツ貯蓄を続ける方もいます。単身世帯の方は、手取り収入からどれほど貯蓄に回しているのでしょうか。

60歳代の単身世帯の手取りからの貯蓄割合

60歳代・ひとり以上世帯の手取りからの貯蓄割合

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」をもとにLIMO編集部作成

5.1 年間手取り収入からの貯蓄割合

  • 平均:10%
  • 5%未満:6%
  • 5〜10%未満:9.2%
  • 10〜15%未満:11.7%
  • 15〜20%未満:2.5%
  • 20〜25%未満:10.6%
  • 25〜30%未満:1.4%
  • 30〜35%未満:2.1%
  • 35%以上:7.1%
  • 貯蓄しなかった:49.3%

平均は手取り収入から10%、最も多いのは「10〜15%未満」を回しているようです。

例えば年金と給与の合計手取りが15万円というケースであれば、平均で1万5000円。ボリュームゾーンで1万5000円~2万2500円未満を貯蓄に回すということになります。

手取りの何%を貯蓄するかは個人差があるものですが、貯蓄ゼロを回避するにあたり、平均を一つの目標にするのもいいですね。