2. 庭に植えてはいけない植物?きれいな花が咲く<多年草2選>

2.1 ヒメイワダレソウ(リッピア)

可愛い花を咲かせる「ヒメイワダレソウ」雑草抑制にも力を発揮してくれますが……。

ヒメイワダレソウ、別名リッピアの花。色は白とピンク。

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芝生よりも育てやすいことから、グランドカバーとして広まったヒメイワダレソウ(リッピア)。かわいい花が咲き、雑草を抑制し、踏んでも大丈夫など利点が多く、ホームセンターなどでも安価で購入できます。

しかし、その利点を上回ってしまうのが繁殖力の強さ。タネの発芽率がよいことに加え、成長スピードが早く、枝の一部からも根を出して繁殖します。そのため、日本では環境省が定める、生態系被害防止外来種リスト内の「重点対策外来種」に登録されている植物です。

※参考価格:130~650円前後(3号ポット苗)

2.2 ランタナ(七変化)

1株でもカラフルな花色を楽しめる「ランタナ」も、花壇に植える前に要注意!

オレンジ色のランタナの花。

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ポンポンのようなかわいらしい花を次々咲かせるランタナ。咲き始めから咲き終わりにかけて花色が変わることから「七変化」とも呼ばれます。1株でもカラフルな花色を楽しめるため、花壇に植えたくなりますが、ランタナも要注意です。

寒さに弱く、関東以北では一年草として扱われることも多いのですが、越冬できる地域では低木に分類されます。タネの発芽率が高く、こぼれ種から毎年発芽し、生育旺盛。地下茎や地上部の茎からも発芽して広がっていきます。

また、ランタナの葉や種には毒があるため、小さなお子さんやペットがいる方はとくに注意が必要です。

ランタナも環境省が定める、生態系被害防止外来種リスト内の「重点対策外来種」に登録されている植物です。また、国際自然保護連合(IUCN)の世界の外来入種ワースト100に含まれており、海外でも問題になっています。

※参考価格:400~800円前後(3~3.5号ポット苗)