6月は2ヶ月に1度の年金支給月です。
現役世代の方は、いくらの年金が支給されているのか興味があるのではないでしょうか。今回はシニアの年金額について、60歳代・70歳代・80歳代の1歳刻みでご紹介します。
記事の後半では、年金受給者にも影響のある「定額減税」についても解説するので、ぜひ最後まで御覧ください。
1. 老齢年金の平均年金月額はいくらか
まずは、全年齢を対象とした「平均年金月額」を確認します。
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2022年度末時点での金額は以下のとおりでした。
1.1 厚生年金の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
全体では月14万円台となっていますが、男女別に見ると約6万円の差がある点に注意しましょう。
これは、老齢厚生年金額が「現役時代の報酬や加入期間」によって決まることに起因します。
今の年金受給者は、女性の方が男性に比べて賃金が低く、育児や介護などライフイベントで退職する方が多かったものです。
結果として、年金額には男女差があると考えられます。
1.2 国民年金(老齢基礎年金)の受給額
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
国民年金の平均月額は5万円台で、男女差はありませんでした。では、年齢で格差はあるのでしょうか。