株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、終値は約3カ月半ぶりの高値
2018年5月14日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,865円(+107円、+0.5%) 3日続伸
- TOPIX 1,805.9(+10.9、+0.6%) 3日続伸
- 東証マザーズ総合指数 1,146.2(+1.6、+0.2%) 4日ぶり反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,197、値下がり銘柄数:813、変わらず:73
- 値上がり業種数:27、値下がり業種数:6
- 年初来高値更新銘柄数:144、年初来安値更新銘柄数:62
東証1部の出来高は15億1,988万株、売買代金は2兆5,931億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。特段大きな材料は見当たらなかったようですが、先週来のリスクオンモードが継続した結果、週初としては相応に高水準な商いとなりました。
売買代金も先週末より減ったものの、2兆5,000億円を上回っています。
そのような中、日経平均株価は堅調に推移しました。寄り付き直後には一時▲74円安となりましたが、その後は上値を追う展開が続き、大引け直前には一時+136円高の場面が見られました。最後はやや失速したものの、3桁の上昇となる3日続伸で引けています。
終値としては2月2日以来の高値水準で、ようやく23,000円台回復が見えてきたと言えましょう。
なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、上昇率は日経平均株価をやや上回りました。
東証マザーズ総合指数は4日ぶり反発、売買代金は16日連続で1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は3,997万株、売買代金は676億円となりました。出来高は先週末並みでしたが、売買代金は減少となっています。個人投資家の物色意欲の回復が依然として鈍く、基本的には低調な商いだったようです。出来高も3日連続で4,000万株を割り込み、売買代金も16日連続で1,000億円を下回りました。
ただ、総合指数は出遅れ銘柄の買い戻しがあったこと等から小幅上昇となり、4日ぶりの反発で引けています。
なお、東証からメルカリ(4385)の上場承認が発表されました。上場予定日は6月19日。メルカリのマザーズ上場が回復の起爆剤になるか注目です。
資生堂が記録的な大爆騰、三井不動産など不動産株も総じて買われる
個別銘柄では、先週末に決算発表を行った資生堂(4911)が一時+17%高に迫る大爆騰となり、終値も+15%超高で引けました。これは年初来高値を更新したばかりでなく、上場来高値も大きく更新する記録的な爆騰だったと言えましょう。
また、ファナック(6954)、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、ソニー(6758)なども大幅上昇となっています。その他では、三井不動産(8801)が一時+10%高に迫る爆騰となるなど、不動産株が買われたのが目を引きました。
一方、ファーストリテイリング(9983)が値を下げ、先週末に急落したSUBARU(7270)も大幅続落となりました。また、先週末に決算を発表したオリンパス(7733)が一時▲6%安に迫る急落となっています。
新興市場では、中村超硬(6166)が▲19%安に迫る暴落でストップ安となり、キャリア(6198)も一時ストップ安を付ける暴落となりました。また、そーせいグループ(4565)が続落となり、窪田製薬ホールディングス(4596)が年初来安値を更新するなど、医療バイオ関連株が売られています。
一方、ビープラッツ(4381)が値を飛ばしてストップ高で引けたのが注目されました。
青山 諭志