1. 厚生年金の受給額分布【男女で比較】

さいしょに、いまのシニア世代が受け取る厚生年金の平均額について触れておきます。

厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金保険(第1号)の年金月額の平均は以下の通りです。(※下記の年金月額には、老齢基礎年金部分も含みます)

全体:14万4268円(男性:16万4770円、女性:10万3159円)

平均額でみると男女で6万円ほどの差がありますね。ただし、平均額だけでは「何人程度の人」が「どのくらいの金額」を受給しているかは見えません。そこで、下のグラフをごらんください。

【写真1枚目/全3枚】令和元年の厚生年金受給者数は?

【写真1枚目/全3枚】令和元年の厚生年金受給者数は?

(出典)厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(参考資料4)より編集部作成

厚生年金の受給額のボリュームゾーンは、男性で17万~18万円台、女性で10万~11万円台のようです。

男女で異なる受給額分布のイメージがつかめたところで、次では、男性・女性それぞれの分布状況を、より詳しく見ていきます。