3. 森林環境税の税額
森林環境税の税額は、全国民一律で年間1000円です。
家族の分をまとめて納税する場合、家族の人数分の保険料が徴収されます。
税金は住民税と同時に徴収されるため、徴収時期は住民税と同じで次の通りです。
- 会社員:その年の6月から翌年5月に分割して給与から天引き
- 自営業者など:地方自治体が指定した支払期日までに口座振替や送金などで支払い
自営業者などの納税時期は地方自治体によって異なりますが、年4回に分割して支払うのが一般的です。
※編集部注:2024年度は定額減税があるため、通常と異なる可能性があります。
4. 森林環境税の使途
地方自治体が徴収した森林環境税は国税ですが、国から都道府県や市区町村に「森林環境譲与税」として交付されます。
交付された森林環境譲与税は、地方自治体で次の費用に充てられます。
- 市区町村:森林整備及びその促進に関する費用
- 都道府県:森林整備を実施する市町村の支援等に関する費用
森林環境税の徴収は2024年度からですが、森林環境譲与税の交付は2019年度からスタートしています。
総務省の「令和4年度における森林環境譲与税の取組状況について」によれば、森林環境譲与税の活用状況(2019年〜2022年)は次の通りです。
- 間伐等の森林整備関係:234億円
- 人材の育成・担い手の確保:68億円
- 木材利用・普及啓発:97億円
森林環境税の概要について紹介してきましたが、次章では住民税非課税世帯に対する課税について解説します。
また、2024年6月開始の定額減税との関係も紹介しますので確認しましょう。