5. 老後に向けて年金アップ策を検討する
年金受給額について、年齢別や都道府県別に確認していきました。
繰り返しますが、年金額は年齢や居住地で決まるわけではありません。現役時代の年収や加入期間、そして当時の乗率などが絡まり合い、このような差が生まれたと推察されます。
大事なのは年金の見込額を把握し、足りない分の備えを行うことです。
もし年金が足りないと感じる場合は、増やせる方法についてできるだけ早く検討を始めましょう。
- 学生時代に免除されていた分を追納する
- 未納期間があれば追納する
- 年収をあげる
- 働く期間を長くする
- 繰下げ受給をする
なお、公的年金以外にもiDeCoや個人年金保険にて、独自に上乗せすることもできます。
もちろん、長く働くことや不労所得により、年金以外の収入源を確保することも選択肢の一つでしょう。
年金についての知識を深め、適切に備えていきましょう。
5.1 ご参考:厚生年金の平均年金月額(全体)
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
5.2 ご参考:国民年金(老齢基礎年金)の受給額(全体)
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
参考資料
太田 彩子