厚生労働省が発表する一般職業紹介状況によれば、2024年3月の有効求人倍率は1.28倍と引き続き1倍を超えており、有効求職者数に対して有効求人数が上回っている状況です。
人手不足の雇用環境の中ではありますが、転職者がよりよい転職ポジションや仕事を手にするためには、人事担当や面接担当者に対して印象に残る履歴書や職務経歴書が重要となってきます。
今回は、実際に転職者の面接担当をしている面接官に話を伺いながら、履歴書の作成時に求職者が注意すべきポイントについてまとめました。
1. 履歴書と職務経歴書の違いはどこにあるか
現在の転職における面接では、履歴書とともに職務経歴書の提出が一般的かと思います。
履歴書と職務経歴書が両方あるケースでは、履歴書と職務経歴書の違いはどこにあるのでしょうか。
履歴書において含まれている内容で、かつ職務経歴書で大きく触れないのは「学歴」です。転職者に対して重視すべきは職歴や実績であり、学歴ではないとは思います。ただ、履歴書と諸君経歴書の両方が用意されているという場合においては違いとなります。
また、細かいところでは、履歴書には「写真」を張ることがありますが、最近では添付してない候補者も多くなっています。
2. 面接官の印象に残る履歴書の5つの工夫
ここまで、履歴書や職務経歴書の違いを見てきました。
ここからは、履歴書について職務経歴書が準備されているという前提で、どのような点に工夫すればよいのかをみてきましょう。
2.1 よい履歴書とNG履歴書の違い【その1】学歴と職歴が関連付けられて記載されているか
社会人経験が短いケースであれば、学歴と職歴の関連性が見えてくると、勉強と仕事に対しての一貫性が見えてくるので、印象は良くなります。
ただし、学歴と職歴が一致しているケースばかりではないでしょうから、あくまでもプラスポイントということになります。
2.2 よい履歴書とNG履歴書の違い【その2】職歴に簡単な仕事内容や担当内容が記入されているか
職務経歴書もあせて用意されている場合には、比較的内容をあっさりと記載している候補者が多くなっています。実際、学校名とその入学や卒業タイミング、また職歴も企業名とその入社・退職タイミングのみが書かれていることが多いです。
シンプルな記載は好感が持てることもある一方、面接官は、求職者の職歴の大きな流れを把握したいと考えることもあります。たとえば、学歴には、所属していたゼミや卒業論文のタイトルや簡単な内容、また職歴では部署や担当内容を簡単に箇条書きで記載するとよいでしょう。
2.3 よい履歴書とNG履歴書の違い【その3】写真を添付するなら縮小や幅、画質などが適切か
履歴書に写真を添付する必要は必ずしもないですが、添付する場合には、サイズが合っているか、またデジタルデータとして添付する場合には縮小が正しくされているかを注意したいです。
また、写真の添付をするなら、明るく、画質が見やすい方がよいです。中には、暗く、ドット風の写真になっている方もいます。
2.4 よい履歴書とNG履歴書の違い【その4】免許・資格は一定基準以上のものを記載されているか
免許や資格は、ないよりもある方が当然よいです。ただし、記載してプラスのイメージを持たれるのかどうかがポイントとなります。
たとえば、英検であれば2級以上(できれば準1級)であれば目を引きます。TOEICも600点台のスコアであれば、試験を受けている姿勢は好感が持てますが、あえて記載することでプラスの印象とはなりにくいのが実際です。
簿記検定は2級以上であれば、「経理などで最低必要となる簿記の基本は押さえているんだな」という印象は持たれます。しかし、3級ですと、「3級レベルか」という印象を与えてしまいます。
また、仕事とは直接関係ない資格は、趣味や特技の欄で記載する方が面接での会話は弾むかもしれません。
2.5 よい履歴書とNG履歴書の違い【その5】志望動機はできれば記入しておきたい
転職エージェントが渡すフォーマットの場合には、「志望動機」の枠・スペースがないものもあります。
転職エージェントは候補者に複数企業を紹介することを前提としているので、志望動機を都度入力してもらうのが手間なので省いたフォーマットが出回っているのかもしれません。
ただ、採用側からすると、志望動機は最も重要な要素なので、志望動機がしっかりしている候補者とそうでない候補者とでは、評価の目も大きく変わります。
2.6 よい履歴書とNG履歴書の違い【番外編】PDFにするなら1枚ものでPDF化を
履歴書をPDFで見る際に、2枚があわせて1ページになっており、2枚1組になっているページの場合、縦と横の向きを変えないといけなければならないことがあります。
向きを変えればいいだけと思うかもしれませんが、その資料は2枚一組になっているため、フォントのサイズも小さいことが多く、さらに拡大をするということが必要となります。
「採用担当者が自分で対応すればいいだろ」という声もありますが、使い勝手などを考えると、履歴書が使われるシーンを想定して準備していくのがよいのではないでしょうか。
3. まとめにかえて
こうした点が工夫できていると、面接官にとって、いわゆる「よい履歴書」という条件は満たしてきます。
ただし、重要なのは内容なので、自分の言葉で、具体的に記入することです。一般的な言葉の羅列ですと印象に残りにくいので注意をしましょう。
参考資料
LIMO編集部