2. 【高齢出産】高齢出産の3つのデメリット

【2枚目/全4枚】母親の第一子出産年齢は、近年横ばいになっていることがわかる。

高齢出産

出所:厚生労働省 令和3年度「出生に関する統計」の概況 妻の平均初婚年齢・母の出生時平均年齢・出生までの平均期間

続いて、デメリットも考えていきましょう。

2.1 【高齢出産のデメリット1】体力不足

35歳を過ぎてから子育てを始める際、一番「大変だな」と感じるのが体力不足です。

筆者は30代後半で第三子を出産しましたが、同じように子どもを育てていても第一子、第二子の時に比べると体力の衰えを色々な場面で嫌というほど実感しました。

まず、眠りの浅い乳児期は夜遅い時間帯でも赤ちゃんは目が醒めるため、何度も寝かしつけをするので親は寝不足気味になります。

寝不足になると心身ともに疲れやすく、高齢出産の場合は体力の回復に時間がかかり「疲れが抜けない」中で育児をしていきます。成長し睡眠習慣が整えば親もぐっすり眠れるようになりますが、子どもによって夜間の睡眠の波があり親の寝不足が続くこともあります。

また、子どもが歩き始めて行動範囲が広がり、親子で外遊びをする機会が増えると加齢による体力のなさを感じます。

赤ちゃんが生まれてから幼児期になるまで、抱っこやおんぶもするので日常生活に休息タイムを取り入れないと疲労が蓄積します。

出産は命がけ、子育ては体力勝負なので無理のない範囲で体を鍛えて体力をつけて年齢による体力低下を防ぐのが無難です。

2.2 【高齢出産のデメリット2】育児に専念しにくい状況になっている場合がある

次にデメリットの2つ目が「責任ある職に就き育児のみに専念しにくい」という点です。

体力面の不安は心がけ次第で対処できますが、実生活では職場で責任のある立場となり仕事と育児のバランスに悩むこともあります。後輩に指示をすることやプロジェクトのリーダーになると、子育てを優先して仕事を後回しにすることはなかなか難しいです。

「仕事を切り上げて保育施設に迎えに行きたいけれど、仕事を片づけないと周囲に迷惑をかけてしまう」と責任ある立場であるが故に悩みを抱えてしまいます。

本当は子どもと過ごせる時間を増やしたいけれど、仕事の現状を考えると厳しい。そういうジレンマにさいなまれる方も多く、転職や退職を考えることもあります。

2.3 【高齢出産のデメリット3】自分自身の退職と教育費のピークが重なる

【3枚目/全4枚】高齢出産を経て子育てをする場合、乳児期から大学進学を念頭に学資保険で積み立てをして教育費を蓄えておくことが不可欠

高齢出産

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そして3つ目のデメリットは、親自身の退職と教育費のピークが重なることです。

40歳前後で出産した場合、高校卒業をし専門学校や大学進学が親が50代後半になった頃になります。

教育費が一番かかるのが大学進学と退職後の人生設計で老後資金を貯めたい時期が重なるため、子どもの教育費を優先すれば手元に残るお金は減ります。

これは確実にやってくる未来なので高齢出産を経て子育てをする場合、乳児期から大学進学を念頭に学資保険で積み立てをして教育費を蓄えておくことが不可欠です。