4. 東京の子育て世帯では共働きや正社員の母が増加。長い目で見たキャリアの検討を
東京の子育て世帯の働き方や年収をみてきましたが、東京の子育て世帯では共働きが増えており、また正社員の母も増えていました。
また、世帯年収が1000万円以上という家庭も珍しくありません。
一方で上記は現代の傾向であり、ご家庭の事情によっては夫婦どちらかが働き方をセーブする必要がある場合もありますし、専業主婦希望というご家庭もあるでしょう。
また、家計や貯蓄については一概に年収だけでははかれません。家賃などの固定費や教育費、食費、レジャー費用などの家庭の出費を工夫したり、また資産運用をとりいれることでお金に働いてもらうことも可能なため、さまざまな方法で家計や貯蓄の工夫をおこなうことも可能です。
人生100年時代といわれる現代においては、60歳以降も働く人が増えており、またキャリアも多様化しています。
長い目で見た、ご家庭やご自身のキャリアやライフプラン、マネープランを考えていきましょう。
5. ご参考【年代別の年収一覧表】男性・女性
最後に参考までに国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」を参考に、現役世代の平均年収を見ていきましょう。下記は1年を通じて勤務した給与所得者の全体の平均年収になります。
5.1 現役世代の年収一覧表(男性・女性の平均年収)
- 20~24歳:291万円・253万円
- 25~29歳:420万円・349万円
- 30~34歳:485万円・338万円
- 35~39歳:549万円・333万円
- 40~44歳:602万円・335万円
- 45~49歳:643万円・346万円
- 50~54歳:684万円・340万円
- 55~59歳:702万円・329万円
参考資料
- 国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
- 厚生労働省「令和5年版厚生労働白書」
- 厚生労働省 2022(令和4)年「国民生活基礎調査の概況」
- 東京都「『東京の子供と家庭』の結果 令和4年度東京都福祉保健基礎調査」
宮野 茉莉子