平均寿命の上昇に伴い、会社員の退職年齢も徐々に上昇。
最近は自分自身が利用するコンビニでも高齢者のレジ係の方にお世話になる機会も増えてきているように感じます。
男女差をなくしたジェンダーレスであることが重要であると声高に叫ばれる昨今、年齢に対するボーダーレス化も進んでいく渦中なのではないでしょうか。
2024年4月15日(月)は2ヶ月ぶりの年金支給日でした。次回は6月14日(金)が予定されています。
年金からは税金や社会保険料(介護保険料や健康保険料)が天引きされた上で振り込まれるので、実際の手取り額は一般的に少なくなります。
ここまで知っている方でも「給与から住民税が天引きされたのに、なぜ年金からも天引きされるの?」と驚かれる方がいます。「これって二重課税では?」と思う方もいますが、これは正当な納税通知です。
年金や天引きの仕組みについて、詳しく知っておく必要がありますね。
本記事では、天引きのしくみについてくわしく見ていきましょう。記事の後半では、年金から天引きされるお金や現代シニアの年金受給額について詳しく見ていきたいと思います。
1. 次回は6月14日!「年金」っていつ支給されるの?【カレンダー】
2ヶ月に1回、振り込まれる公的年金。2024年の支給日を確認していきましょう。
1.1 【カレンダー】2024年の支給日一覧
- 2月の支給日:15日(12月、1月分)
- 4月の支給日:15日(2月、3月分)
- 6月の支給日:14日(4月、5月分)
- 8月の支給日:15日(6月、7月分)
- 10月の支給日:15日(8月、9月分)
- 12月の支給日:13日(10月、11月分)
給与のように毎月ではなく2ヶ月に1度の支給のため、心待ちにしている現代シニアも少なくないはず。
そんな年金からは「住民税」が天引きされます。その仕組みについて、みていきましょう。
2. 【疑問】年金からも給与からも「住民税」が天引きされるのはどうして?
前年中の年金所得が一定額以上になると、住民税が課税されます。
年金受給者のケースでは、地方税法第321条の7の2にもとづいて基本的に年金から天引き(特別徴収)されます。
一方、給与所得に対して住民税が課税される方は、給与からの特別徴収が発生します。
これは私たち現役世代も同様。給与からの天引きについては、地方税法第321条の3第1項により定められます。
そして給与を得ながら年金の支給を受ける人の「住民税」は、端的にいうと、給与も年金も両方から天引きされます。
留意点として、公的年金に係る住民税を「給与からの特別徴収」にはできません。その逆も同様です。
住民税を含めて、4つのお金が公的年金から天引きされます。
そのため「額面の金額」と「実際に受け取れる金額(手取り金額)」に違いが生じることを知っておきましょう。
次の章からは、実際に厚生年金と国民年金から天引きされる4つのお金について詳しく見ていきます。