2024年に入ってから、厚生労働省では国民年金保険料の納付期間を「現行の20歳から60歳までの40年間」から「20歳から65歳までの45年間」に延長する案について議論がなされています。
保険料の引き上げや増税ついては現役世代のみならず、高齢者世帯にも負担感が広がっています。
今回は2023年12月に厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、最新の厚生年金と国民年金の受給額を確認していきます。
後半では、老齢年金全体の平均年金月額も一覧で紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 公的年金ってどういう仕組み?
年金は、加入する種類によって年金額が大きく異なるため、基本的な仕組みはおさえておきましょう。
日本の公的年金制度は2階建ての構造となります。
国民年金のみの方と、国民年金に加えて厚生年金に加入する方がいます。
1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる
1.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員やサラリーマンなどが加入する
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
上記のように、働き方によって加入する年金は異なります。
前回の支給日は4月15日(月)でしたが、次回はいつでしょうか。
年金支給日カレンダーでチェックしてみましょう。
2. 次回の年金支給日はいつ?
年金の仕組みを振り返ったところで、さっそく次回の年金支給日を確認してみましょう。
年金支給日:支給対象月
- 2024年4月15日(月):2024年2月分・2024年3月分
- 2024年6月14日(金):2024年4月分・2024年5月分
- 2024年8月15日(木):2024年6月分・2024年7月分
- 2024年10月15日(火):2024年8月分・2024年9月分
- 2024年12月13日(金):2024年10月分・2024年11月分
公的年金は2ヶ月に1度、偶数月の15日(土日・祝祭日の場合は直前の平日)が支給日となります。
次回は6月14(金)に支給があり、2024年度の増額改定した年金がこの日から支給スタートとなります。
では、現在のシニア世代はいくらほどの年金を受け取っているのでしょうか。