5. 今から老後資金の備えをはじめよう
今回は平均額を確認しましたが、実際には貯蓄額も、年金額も個人差が大きいでしょう。
40~50歳代から意識しておきたいのは、現役時代の働き方や年金の加入状況が、老後の生活に影響するということ。
年金への不安は高まる一方で、生涯受給できるのはメリットですから、国民年金のみなら付加年金に加入する、厚生年金へ加入する、厚生年金なら収入を上げるなどして、将来の年金額を増やしておきたいところです。
また、公的年金以外の備えも重要ですから、毎月一定額を積み立てる積み立て貯金をはじめたり、またその一部を運用する積み立て投資を新NISAではじめるなどして、お金に働いてもらうことも大切でしょう。
今は長く働き続ける人も多いですから、長く働き続けるキャリアを考えることも大切です。
これを機に、老後に向けて今できることを考えていきましょう。
参考資料
- 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
宮野 茉莉子