3. 家庭の電気代が高くなる原因と対策

家庭の電気代が高くなる原因とその対策を2つご紹介します。

3.1 電気料の契約アンペア数(契約容量)が家族の状況と合っていない

電気代は、基本料金と電力量料金で構成されています。

自分の生活スタイル、家族に合ったプランかどうかしっかり確認しましょう。

たとえば、電気代のうち、基本料金は契約アンペア数(契約容量)で決まります。

アンペア数を見直すだけで、電気代が大きく節約できる場合があります。

アンペア数とは、同時に使用できる電気の量のことをいい、単身世帯なら20~30A、2人世帯なら30~40Aが適しています。

電気料金の請求書で、契約アンペアが世帯人数と合っているか確認してみましょう。

3.2 電気代が高い家電を知り、適切に手入れを行う

一般的に電気代が比較的高いとされる家電製品は、エアコン・冷蔵庫です。

今のうちに適切なお手入れをしておくことで節電につながります。

【エアコンのお手入れ】

エアコンのお手入れポイントは、エアコンフィルターと室外機の周辺を掃除することです。

エアコンフィルターにホコリが溜まっているとエアコンの効き具合が悪くなります。

また、排熱を担っている室外機やその周辺もエアコンの効きに大きく影響します。

室外機のファン部分にホコリ、ごみが詰まっていると、熱風が外に排出されず冷却効果が失われます。

また、室外機の周辺が雑草だらけだったり、枯葉が積もっていたりすると吹出口をふさいでしまい、熱がこもります。

一度、室外機やその周辺を確認しましょう。

【冷蔵庫のお手入れ】

冷蔵庫は扉パッキンが汚れていたり劣化していたりすると、密閉性が低くなります。

密閉性が悪ければ、すき間から冷気がムダに漏れ、電気代が上がります。

扉パッキンが汚れていないかチェックしましょう。

劣化していると感じたら、メーカーに問い合わせて、扉パッキンを交換しましょう。

4. 定額減税も含め家計の計画を

いよいよ定額減税が6月にせまりました。

納税者本人に扶養家族が3人(同一生計配偶者、子ども2人)いる場合の減税額は「4万円(納税者本人)+4万円×3名=16万円」です。

1度に16万円がもらえるのではなく、1か月に控除されるはずの税金分だけです。

定額減税で手取りが増えるといってもその金額は「毎月控除される予定の金額」のみということを知っておきましょう。

「減税があるから、少しぜいたくしてみようか?」と考えるよりは、手取りが少し増えた分をコツコツ貯めて、夏のレジャー代、または省エネ家電の買い替えに充てるなどを計画する方が使い方としては充実するのではないでしょうか。

参考資料

舟本 美子