4. いまの働き方は、将来の年金額に繋がっています

今回は厚生労働省の資料をもとに、公的年金のしくみや、厚生年金と国民年金の受給額事情を整理してきました。貯蓄や収入、さらには健康状態などは人それぞれ。老後の支出は家族構成やライフスタイルによっても変わってきます。

高齢者の就労の機会を広げる制度の整備は進んでいますが、シニア世代の就労では健康状態との相談が必要となる可能性も頭に入れておく必要があるでしょう。

働き方、そして生き方の多様化が進むいま。昭和のひところと比べてライフスタイルの選択肢は明らかに増えています。

その中で一つだけ心に留めておきたいのは、いまの働き方は、自分が受け取る将来の年金額に少なからぬ影響を与えるのだということ。

若いうちから老後の年金暮らしを念頭に置いた仕事選びをしましょうというのもナンセンスなお話かもしれません。

でも、預貯金にプラスしてつみたて投資を検討する、ねんきん定期便や給与明細には必ず目を通す、といった地道な習慣も、一生涯の財産となるはずです。

参考資料

吉沢 良子